チュートリアル: My.Application.Log による情報の書き込み先の確認 (Visual Basic)
My.Application.Log オブジェクトは、複数のログ リスナーに情報を書き込むことができます。 ログ リスナーは、コンピューターの構成ファイルで設定し、アプリケーションの構成ファイルでオーバーライドできます。 このトピックでは、既定の設定についてと、アプリケーションの設定を確認する方法について説明します。
既定の出力場所の詳細については、「Visual Basic でのアプリケーション ログの使用」を参照してください。
My.Application.Log のリスナーを確認するには
アセンブリの構成ファイルを見つけます。 アセンブリを開発中の段階では、ソリューション エクスプローラーから Visual Studio の app.config にアクセスできます。 または、構成ファイルは、アセンブリの名前に ".config" を付け加えたファイル名で、アセンブリと同じディレクトリに配置されています。
注意
アセンブリによっては、構成ファイルがない場合もあります。
構成ファイルは XML ファイルです。
<sources> セクション内にある、name 属性が "DefaultSource" の <source> セクションで、<listeners> セクションを見つけます。 <sources> セクションは、最上位の <configuration> セクション内の <system.diagnostics> セクションにあります。
これらのセクションがない場合には、My.Application.Log のログ リスナーは、コンピューターの構成ファイルで設定されている可能性があります。 以下の手順は、コンピューターの構成ファイルの定義を確認する方法の説明です。
コンピューターの machine.config ファイルを見つけます。 通常は、SystemRoot\Microsoft.NET\Framework\frameworkVersion\CONFIG ディレクトリにあります。SystemRoot はオペレーティング システム ディレクトリ、frameworkVersion は .NET Framework のバージョンです。
machine.config の設定は、アプリケーションの構成ファイルでオーバーライドできます。
以下に示すオプションの要素が存在しない場合には、自分で作成できます。
最上位の <configuration> セクション内にある <system.diagnostics> セクション内の <sources> セクションで、name 属性が "DefaultSource" の <source> セクション内の <listeners> セクションを見つけます。
これらのセクションがない場合には、My.Application.Log は既定のログ リスナーのみを持ちます。
<listeners> セクションで <add> 要素を見つけます。
これらの要素は、名前付きのログ リスナーを My.Application.Log のソースに追加します。
最上位の <configuration> セクション内にある <system.diagnostics> セクション内の <sharedListeners> セクションで、ログ リスナーの名前の <add> 要素を見つけます。
多くの型の共有リスナーでは、リスナーがデータを書き込む先は、リスナーの初期化データで指定されています。
Microsoft.VisualBasic.Logging.FileLogTraceListener リスナーは、導入部で説明したように、ファイル ログに書き込みます。
System.Diagnostics.EventLogTraceListener リスナーは、initializeData パラメーターで指定された、コンピューターのイベント ログに情報を書き込みます。 イベント ログを参照するには、サーバー エクスプローラーまたは Windows イベント ビューアーを使用できます。 詳細については、「.NET Framework の ETW イベント」を参照してください。
System.Diagnostics.DelimitedListTraceListener リスナーおよび System.Diagnostics.XmlWriterTraceListener リスナーは、initializeData パラメーターで指定されたファイルに書き込みます。
System.Diagnostics.ConsoleTraceListener リスナーは、コマンド ライン コンソールに書き込みます。
他の型のログ リスナーが情報を書き込む先については、その型のドキュメントを参照してください。
参照
処理手順
方法: ログ メッセージを書き込む (Visual Basic)
チュートリアル: My.Application.Log による情報の書き込み先の変更 (Visual Basic)
トラブルシューティング: ログ リスナー (Visual Basic)
参照
Microsoft.VisualBasic.Logging.Log