CTime クラス
絶対時刻と絶対日付を表します。
class CTime
解説
CTime には、基本クラスはありません。
CTime の値は、協定世界時刻 (UTC: Coordinated Universal Time) を基準にしています。協定世界時はグリニッジ標準時刻 (GMT: Greenwich Mean Time) と同じです。 タイム ゾーンの指定方法については、「時間管理」を参照してください。
CTime オブジェクトを作成するとき、nDST パラメーターには、標準時間を使用する場合は 0、夏時間を適用する場合は 0 より大きい値、C ランタイム ライブラリのコードによって標準時か夏時間かを自動判定する場合は 0 より小さい値を設定します。 tm_isdst は必須のフィールドです。 設定しないと、その値は定義されず、mktime からは予想外の値が返されます。 timeptr が前の asctime_s、_gmtime_s、または localtime_s の呼び出しで返された tm 構造体を指す場合は、tm_isdst フィールドに正しい値が設定されています。
類似クラスである CTimeSpan は、時間間隔を表します。
CTime クラスと CTimeSpan クラスは、派生クラスを生成するようにはデザインされていません。 仮想関数がないため、CTime オブジェクトおよび CTimeSpan オブジェクトのサイズは厳密に 8 バイトになります。 ほとんどのメンバー関数はインライン関数になります。
注意
対応できる日付の上限は 3000/12/31 です。 下限は 1970/1/1 12:00:00 AM GMT です。
CTime の使い方の詳細については、「ランタイム ライブラリ リファレンス」の「日付と時刻」および「時間管理」を参照してください。
注意
CTime 構造体は、MFC 7.1 から MFC 8.0 に変更されました。 MFC 8.0 またはそれ以降のバージョンで operator << を使用して CTime 構造体をシリアル化すると、それより前のバージョンの MFC では生成ファイルを読み取ることができなくなります。
必要条件
**ヘッダー:**atltime.h
参照
参照
_ftime_s、_ftime32_s、_ftime64_s
gmtime_s、_gmtime32_s、_gmtime64_s
localtime_s、_localtime32_s、_localtime64_s
strftime、wcsftime、_strftime_l、_wcsftime_l