CColorDialog クラス
色の選択ダイアログ ボックスをアプリケーションに組み込むことができます。
class CColorDialog : public CCommonDialog
解説
CColorDialog オブジェクトは、ディスプレイ システムに対して定義された一連の色を一覧表示するダイアログ ボックスです。 この一覧で特定の色を選択および作成できます。その後ダイアログ ボックスを閉じると、この色がアプリケーションに通知されます。
CColorDialog オブジェクトを構築するには、用意されているコンストラクターを使用するか、新しいクラスを派生させて独自のコンストラクターを使用します。
ダイアログ ボックスが構築されたら、m_cc 構造体の任意の値を設定または変更して、ダイアログ ボックスのコントロールの値を初期化できます。 m_cc 構造体の型は、CHOOSECOLOR です。
ダイアログ ボックスのコントロールを初期化したら、ダイアログ ボックスを表示してユーザーが色を選択できるように、DoModal メンバー関数を呼び出します。 DoModal は、ユーザーがダイアログ ボックスの [OK] (IDOK) ボタンと [キャンセル] (IDCANCEL) ボタンのどちらをクリックしたかを返します。
DoModal 関数が IDOK を返した場合は、入力された情報を取得するために CColorDialog メンバー関数の 1 つを使用できます。
ダイアログ ボックスの初期化中にエラーが発生したかどうかを確認し、そのエラーについての情報を得るために、Windows の CommDlgExtendedError 関数を使用できます。
CColorDialog は、Windows Versions 3.1 以降で配布される COMMDLG.DLL ファイルを使います。
ダイアログ ボックスをカスタマイズするには、CColorDialog からクラスを派生し、独自のダイアログ テンプレートを作成します。さらに、外部のコントロールからの通知メッセージを処理するためにメッセージ マップを追加します。 処理されないメッセージは基本クラスに渡されます。
フック関数のカスタマイズは必要ありません。
注意
フレームワークを使って、他の CDialog オブジェクトを淡色表示すると、インストールしたときに CColorDialog オブジェクトの背景色が淡色にならないことがあります。
CColorDialogの使い方の詳細については、「コモン ダイアログ クラス」を参照してください。
必要条件
**ヘッダー:**afxdlgs.h
参照
処理手順
MDI のサンプル:MDI ドキュメント/ビュー アーキテクチャを使用せずに示します
DRAWCLI サンプル:アプリケーション固有の機能で Active コンテナ サポートを統合を示します