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プロパティ ページ (C++)

更新 : 2010 年 7 月

プロパティ ページを使用すると、Visual Studio プロジェクトの設定を指定できます。 Visual C++ プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開くには、[プロジェクト] メニューで [プロパティ] をクリックします。

プロジェクト設定を指定してすべてのビルド構成に適用することも、各ビルド構成で異なるプロジェクト プロパティを指定することもできます。 たとえば、リリース構成にはある設定を指定して、デバッグ構成には別の設定を指定できます。

使用可能なすべてのページが [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスに表示されるわけではありません。 表示されるページは、プロジェクト内のファイルの種類によって決まります。 たとえば、プロジェクトに .idl ファイルが含まれていない場合、IDL プロパティ ページは表示されません。

詳細については、「方法 : [プロパティ ページ] でプロジェクトのプロパティを指定する」を参照してください。

既定のプロパティと変更したプロパティ

[新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスを使用して Visual C++ プロジェクトを作成するとき、Visual Studio は指定されたプロジェクト テンプレートを使用して、プロジェクトのプロパティを初期化します。 したがって、テンプレートのプロパティ値は、そのプロジェクトの種類の既定値と考えることができます。 他のプロジェクトの種類では、プロパティに別の既定値を指定できます。

プロジェクトのプロパティ値が変更された場合は、太字で表示されます。 プロジェクトのプロパティが変更されるのは、次の理由によります:

  • プロジェクト テンプレートで指定されたものとは異なるプロパティ値が必要になったため、アプリケーション ウィザードがプロパティを変更した場合。

  • [新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスで、別のプロパティ値を指定した場合。

  • プロジェクトのプロパティ ページ、別のプロパティ値を指定した場合。

ヒント

プロジェクトをビルドするために MSBuild が使用する最初のプロパティ値のセットを確認するには、以下のコマンド ラインで生成したプリプロセッサの出力ファイルを調べます: MSBuild /preprocess:preprocessor_output_filenameopt project_filenameopt

プロパティのリセット

プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを表示したとき、ソリューション エクスプローラーでプロジェクト ノードが選択されている場合、多くのプロパティでは、[親またはプロジェクトの既定値から継承] を選択するか、または別の方法でプロパティ値を変更できます。

プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを表示したとき、ソリューション エクスプローラーでファイルが選択されている場合、多くのプロパティでは、[親またはプロジェクトの既定値から継承] を選択するか、または別の方法でプロパティ値を変更できます。 ただし、プロパティ値がプロジェクトの既定値とは異なる多くのファイルがプロジェクトに含まれる場合、そのプロジェクトのビルドにはより多くの時間がかかります。

ヒント

[プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを更新して最新の選択内容を表示するには、[適用] をクリックします。

多くのプロジェクトの既定値は、システム (プラットフォーム) の既定値です。 プロジェクトの既定値の一部は、そのプロジェクトの構成の [全般] プロパティ ページの [プロジェクトの既定値] セクションでプロパティを更新したときに適用されるスタイル シートから派生します。 詳細については、「[全般] プロパティ ページ (プロジェクト)」を参照してください。

ユーザー定義の値の指定

一部のプロパティには、値を定義する必要があります。 ユーザー定義の値には、1 文字以上の英数字、またはプロジェクト ファイルのマクロ名を使用できます。 そのような一部のプロパティではユーザー定義の値を 1 つだけ指定できますが、それ以外のプロパティには複数の値をセミコロンで区切った一覧を指定できます。

プロパティにユーザー定義の値を指定する (複数のユーザー定義の値を指定できるプロパティの場合には値の一覧を指定する) には、プロパティ名の右側の列で、次のいずれかの操作を実行します。

  • 値、または値の一覧を入力します。

  • ドロップダウン矢印をクリックします。 テキスト ボックスで [編集] を使用できる場合はそれをクリックして、値または値の一覧を入力します。 一覧を指定するもう 1 つの方法は、テキスト ボックスで 1 行に 1 つずつ値を入力します。 プロパティ ページでは、それらの値がセミコロンで区切られた一覧として表示されます。

    プロジェクト ファイル マクロを値として挿入するには、[マクロ] をクリックして、マクロ名をダブルクリックします。

  • ドロップダウン矢印をクリックします。 [参照] を使用できる場合は、それをクリックして 1 つまたは複数の値を選択します。

複数の値を持つプロパティの場合は、プロパティ名の右側の列のドロップダウン矢印をクリックして [編集] をクリックすると、[親またはプロジェクトの既定値から継承] オプションを使用できるようになります。 既定では、このチェック ボックスはオンになっています。

プロパティ ページには、別のレベルから継承した複数の値を持つプロパティの現在のレベルの設定だけが表示されることに注意してください。 たとえば、ソリューション エクスプローラーでファイルが選択されている状態で C または C++ の [プロセッサの定義] プロパティを選択した場合は、ファイル レベルの定義が表示されますが、継承したプロジェクト レベルの定義は表示されません。 現在のレベルと継承した値の両方を表示するには、プロパティ名の右側の列のドロップダウン矢印をクリックして、[編集] をクリックします。 Visual C++ のプロジェクト モデルを使用している場合、ファイルとプロジェクトのオブジェクトに対してもこの動作が影響します。 つまり、ファイル レベルでプロパティの値をクエリすると、その同じプロパティのプロジェクト レベルでの値は取得できません。 そのプロパティのプロジェクト レベルでの値は、明示的に取得する必要があります。 また、継承したプロパティの値の一部はスタイル シートから取得したもので、プログラムではアクセスできません。

参照

処理手順

方法 : プロジェクトの依存関係を作成および削除する

方法 : 構成を作成および編集する

その他の技術情報

Windows インストーラ配置のタスク

履歴の変更

日付

履歴

理由

2010 年 7 月

「既定のプロパティと 変更したプロパティ」セクションを改訂しました。

カスタマー フィードバック

2010 年 7 月

新しい「ユーザー定義の値の指定」セクションを改訂しました。

情報の拡充