IRowsetLocateImpl クラス

[アーティクル]
08/09/2011

OLE DB IRowsetLocate インターフェイスを実装します。このインターフェイスは、行セットから任意の行をフェッチします。

template <
   class T, 
   class RowsetInterface, 
   class RowClass = CSimpleRow, 
   class MapClass = CAtlMap < RowClass::KeyType, RowClass* >, 
   class BookmarkKeyType = LONG, 
   class BookmarkType = LONG, 
   class BookmarkMapClass = CAtlMap < RowClass::KeyType, RowClass* >
>
class ATL_NO_VTABLE IRowsetLocateImpl : public IRowsetImpl<
   T, 
   RowsetInterface, 
   RowClass, 
   MapClass
>

パラメーター

T
IRowsetLocateImpl の派生クラス。
RowsetInterface
IRowsetImpl の派生クラス。
RowClass
HROW のストレージユニット。
MapClass
プロバイダーが保持するすべての行ハンドルに対するストレージユニット。
BookmarkKeyType
LONG や文字列などのブックマークの型。通常のブックマークは最低 2 バイト長である必要があります。 1 バイト長は、OLE DB の standard bookmarksである DBBMK_FIRST、DBBMK_LAST、および DBBMK_INVALID 用に予約されています。
BookmarkType
ブックマークとデータ間のリレーションシップを維持するためのマップ機構。
BookmarkMapClass
プロバイダーが保持するすべての行ハンドルに対するストレージユニット。

解説

IRowsetLocateImpl クラスは、IRowsetLocate インターフェイスの OLE DB テンプレート実装です。 IRowsetLocate インターフェイスを使用して、行セットから任意の行をフェッチします。このインターフェイスを実装しない行セットは、sequential 行セットです。 IRowsetLocate が行セットにあるとき、列 0 は行のブックマークです。この列を読み取ってブックマーク値を取得し、この値を使用して同じ行に再配置できます。

プロバイダーでブックマークサポートを実装するには、IRowsetLocateImpl を使用します。ブックマークは、コンシューマーが行にすばやく戻れるようにするためのプレースホルダー (行セットのインデックス) です。これによって、データへの高速アクセスを行うことができます。プロバイダーは、ブックマークを使用して行を一意に識別します。 IRowsetLocateImpl の各メソッドを使用することにより、ブックマークの比較、オフセットによる行のフェッチ、ブックマークによる行のフェッチを行ったり、ブックマークのハッシュ値を返したりできます。

行セットで OLE DB のブックマークをサポートするには、行セットがこのクラスから継承されるようにします。

ブックマークサポートの実装方法については、『Visual C++ Programmer's Guide』の「プロバイダーのブックマークサポート」および『PlatformSDK』の『OLE DB Programmer's Reference』の「Bookmarks」を参照してください。