switch (C# リファレンス)
更新 : 2010 年 9 月
switch ステートメントは、候補のリストから実行する switch セクションを選択するための制御ステートメントです。
各 switch セクションには、1 つ以上の case ラベルと、1 つ以上のステートメントのリストが含まれています。 次の例に、3 つの switch セクションを持つ簡単な switch ステートメントを示します。 各 switch セクションには、case 1 のような case ラベルと、2 つのステートメントから成るリストが含まれます。
使用例
int caseSwitch = 1;
switch (caseSwitch)
{
case 1:
Console.WriteLine("Case 1");
break;
case 2:
Console.WriteLine("Case 2");
break;
default:
Console.WriteLine("Default case");
break;
}
各 case ラベルでは、定数値を指定します。 制御は、case ラベルの定数値が、switch 式である caseSwitch の値と一致する switch セクションに移動します。 一致する値が case ラベルにない場合、制御は default セクションに移動します (default セクションがある場合)。 default セクションがない場合は、何の処理も行われないまま、制御は switch ステートメントの外部に移動します。 前の例では、case ラベル case 1 で値 1 が指定され、caseSwitch の値も 1 であるため、ステートメント内の最初の switch セクションが実行されます。
switch ステートメントには、任意の数の switch セクションを含めることができ、また各セクションには 1 つ以上の case ラベルを含めることができます。 ただし、複数の case ラベルで同じ定数値を持つことはできません。
選択されたセクションにおけるステートメント リストの実行は、ステートメント リストに沿って最初のステートメントから順に開始され、通常は、break、goto case、return、throw などのジャンプ ステートメントまで続きます。 この時点で、制御は switch ステートメントの外側、または他の case ラベルに移動します。
C++ とは異なり、C# では 1 つの switch セクションから次のセクションへ実行が連続することが許可されません。 次のコードでは、エラーが発生します。
switch (caseSwitch)
{
// The following switch section causes an error.
case 1:
Console.WriteLine("Case 1...");
// Add a break or other jump statement here.
case 2:
Console.WriteLine("... and/or Case 2");
break;
}
各 switch セクション (最終セクションも含めて) の末尾には到達不可能であることが C# の要件です。 通常この要件は、ジャンプ ステートメントを使用することによって満たされますが、ステートメント リストの末尾に到達不可能であるため、次の場合でも有効になります。
case 4:
while (true)
Console.WriteLine("Endless looping. . . .");
次の例は、switch ステートメントの要件と機能について示しています。
class Program
{
static void Main(string[] args)
{
int switchExpression = 3;
switch (switchExpression)
{
// A switch section can have more than one case label.
case 0:
case 1:
Console.WriteLine("Case 0 or 1");
// Most switch sections contain a jump statement, such as
// a break, goto, or return. The end of the statement list
// must be unreachable.
break;
case 2:
Console.WriteLine("Case 2");
break;
// The following line causes a warning.
Console.WriteLine("Unreachable code");
// 7 - 4 in the following line evaluates to 3.
case 7 - 4:
Console.WriteLine("Case 3");
break;
// If the value of switchExpression is not 0, 1, 2, or 3, the
// default case is executed.
default:
Console.WriteLine("Default case (optional)");
// You cannot "fall through" any switch section, including
// the last one.
break;
}
}
}
最後の例では、文字列の入力は整数変数 switchExp に変換され、この値が switch 式で使用されます。 文字列変数 str を直接使用することもできます。 これを行うには、次のコードに示すように、文字列値を指定するように case ラベルを変更します。
switch(str)
{
case "1":
// ...
case "2":
// ...
}
class SwitchTest
{
static void Main()
{
Console.WriteLine("Coffee sizes: 1=Small 2=Medium 3=Large");
Console.Write("Please enter your selection: ");
string str = Console.ReadLine();
int switchExp = int.Parse(str);
int cost = 0;
switch (switchExp)
{
case 1:
cost += 25;
break;
case 2:
cost += 25;
goto case 1;
case 3:
cost += 50;
goto case 1;
default:
Console.WriteLine("Invalid selection. Please select 1, 2, or 3.");
break;
}
if (cost != 0)
{
Console.WriteLine("Please insert {0} cents.", cost);
}
Console.WriteLine("Thank you for your business.");
}
}
/*
Sample Input: 2
Sample Output:
Coffee sizes: 1=Small 2=Medium 3=Large
Please enter your selection: 2
Please insert 50 cents.
Thank you for your business.
*/
C# 言語仕様
詳細については、「C# 言語仕様」を参照してください。 言語仕様は、C# の構文と使用法に関する信頼性のある情報源です。
参照
参照
概念
その他の技術情報
履歴の変更
日付 |
履歴 |
理由 |
---|---|---|
2010 年 9 月 |
switch セクションの末尾に使用できるジャンプ ステートメントのリストに "throw" を追加。 |
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