次の方法で共有


共有シンボル (読み取り専用) または計算型シンボルのインクルード

更新 : 2007 年 11 月

開発環境では、別のアプリケーションで作成されたリソース ファイルが初めて読み取られるときに、すべてのインクルード ファイルが読み取り専用としてマークされます。その後は、[リソース インクルード] ダイアログ ボックスを使用して、読み取り専用のシンボル ヘッダー ファイルをさらに追加できます。

たとえば、シンボル ファイルを複数のプロジェクト間で共有する場合などに、読み取り専用のシンボル定義を使用することがあります。

また、既存のリソースのシンボル定義で、単純な整数ではなく式でシンボル値が定義されている場合は、インクルード済みシンボル ファイルを使用できます。次に例を示します。

#define   IDC_CONTROL1 2100
#define   IDC_CONTROL2 (IDC_CONTROL1+1)

このような計算型シンボルは、次の場合に限り、適切に解釈されます。

  • 計算型シンボルが読み取り専用シンボル ファイル内にある場合

  • 計算型シンボルを既に割り当てられているリソースが、リソース ファイルに含まれている場合

  • 数式が想定される場合

zakskay9.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

文字列または数式が想定される場合、式は評価されません。

リソース ファイルに共有 (読み取り専用) シンボルをインクルードするには

  1. リソース ビューで .rc ファイルを右クリックし、ショートカット メニューの [リソース インクルード] をクリックします。

    zakskay9.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    プロジェクトに .rc ファイルがまだ含まれていない場合は、「リソース スクリプト ファイルの新規作成」を参照してください。

  2. [読み取り専用ヘッダー ファイル] ボックスで、#include コンパイラ ディレクティブを使用して、読み取り専用シンボルを格納するファイルを指定します。

    Resource.h ファイルは、通常はメインのシンボル ヘッダー ファイルで使用されるファイル名であるため、このファイルを呼び出さないでください。

    zakskay9.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    重要   [読み取り専用ヘッダー ファイル] ボックスに入力した内容は、入力したとおりにリソース ファイルにインクルードされます。入力内容にスペル ミスや構文エラーがないことを確認してください。

    [読み取り専用ヘッダー ファイル] ボックスを使用して、シンボル定義だけを含むファイルをインクルードします。リソース定義をインクルードしないでください。これをインクルードすると、ファイルを保存するときに、リソース定義が重複して作成されます。

  3. 指定したファイルにシンボルを配置します。

    この方法でファイル内にインクルードされたシンボルは、リソース ファイルを開くたびに評価されますが、ファイルを保存するときにディスク上で置換されることはありません。

  4. [OK] をクリックします。

マネージ プロジェクトにリソースを追加する方法については、『.NET Framework 開発者ガイド』の「アプリケーションのリソース」を参照してください。マネージ プロジェクトにリソース ファイルを手動で追加する方法、リソースへのアクセス方法、静的なリソースの表示方法、およびリソース文字列をプロパティに割り当てる方法については、「チュートリアル : Windows フォームのローカリゼーション」および「チュートリアル : ASP.NET でのローカリゼーションのためのリソースの使用」を参照してください。

必要条件

Win32

参照

参照

シンボル名の制限

シンボル値の制限

定義済みのシンボル ID

シンボル : リソース識別子