条件付きコンパイルの概要
更新 : 2007 年 11 月
条件付きコンパイルを使用すると、コードの特定のセクションだけを選択してコンパイルできます。たとえば、同じプログラミング タスクに対する異なるアプローチについて速度を比較するデバッグ ステートメントを記述する場合や、アプリケーションを混合言語にローカライズする場合などがあります。条件付きコンパイル ステートメントは、実行時ではなくコンパイル時に実行されます。
条件付きコンパイル定数をコード内で宣言するには #Const ディレクティブを使用し、条件に基づいてコンパイルするコードのブロックを指定するには #If...Then...#Else ディレクティブを使用します。たとえば、同じソース コードからフランス語バージョンおよびドイツ語バージョンのアプリケーションを作成するには、定義済みの定数 FrenchVersion および GermanVersion を使用して、プラットフォーム固有のコードを #If...Then ステートメントの中に記述します。この方法を次の例で示します。
#If FrenchVersion Then
' <code specific to the French language version>.
#ElseIf GermanVersion Then
' <code specific to the German language version>.
#Else
' <code specific to other versions>.
#End If
コンパイル時に定数 FrenchVersion の値を True に設定すると、フランス語バージョンの部分のコードがコンパイルされます。定数 GermanVersion の値を True に設定すると、ドイツ語バージョンのコードがコンパイルされます。どちらの値も True に設定しない場合は、最後の Else ブロックのコードが実行されます。
メモ : |
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コードが現在の分岐の一部ではない場合、コードの編集時、および条件付きコンパイル ディレクティブの使用時に、オートコンプリートは機能しません。 |