[アプリケーション] ページ (プロジェクトデザイナ) (Visual Basic)

[アーティクル]
09/17/2008

更新 : 2007 年 11 月

プロジェクトデザイナの [アプリケーション] ページでは、プロジェクトのアプリケーション設定およびプロパティを設定します。

[アプリケーション] ページを表示するには、ソリューションエクスプローラでプロジェクトノードを選択し、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。プロジェクトデザイナが表示されたら、[アプリケーション] タブをクリックします。

メモ :
次の手順で参照している Visual Studio ユーザーインターフェイス要素の一部は、お使いのコンピュータでは名前や場所が異なる場合があります。これらの要素は、使用する Visual Studio のエディションとその設定によって決まります。詳細については、「Visual Studio の設定」を参照してください。

全般的なアプリケーション設定

次のオプションでは、アプリケーションの全般設定を構成できます。

[アセンブリ名]
アセンブリマニフェストを格納する出力ファイルの名前を指定します。このプロパティを変更すると、[出力名] プロパティも変更されます。この変更は、コマンドプロンプトで /out (Visual Basic) を使用して実行することもできます。プログラム内でこのプロパティにアクセスする方法については、「AssemblyName」を参照してください。
[ルート名前空間]
プロジェクト内のすべてのファイルが使用する基本の名前空間を指定します。たとえば、ルート名前空間として Project1 を設定し、コード内のいずれの名前空間にも存在しない Class1 があるとき、名前空間は Project1.Class1 となります。また、コード内で Class2 が名前空間 Order にあれば、その名前空間は Project1.Order.Class2 となります。

ルート名前空間プロパティを消去することもできます。これにより、プロジェクトの名前空間の構造を手動で指定できるようになります。

コードに名前空間を作成する方法については、「Namespace ステートメント」を参照してください。

ルート名前空間プロパティの詳細については、「/rootnamespace」を参照してください。

プログラムによってこのプロパティにアクセスする方法については、「RootNamespace」を参照してください。
[アプリケーションの種類]
作成するアプリケーションの種類を指定します。Web アプリケーションプロジェクトでは、このプロパティに設定できるのは [クラスライブラリ] だけです。詳細については、「/target」を参照してください。プログラムによってこのプロパティにアクセスする方法については、「OutputType」を参照してください。
[アイコン]
プログラムのアイコンとして使用する .ico ファイルを設定します。既存のグラフィックを参照するには、[<参照...>] をクリックします。詳細については、「/win32icon」(または「/win32icon (.ico ファイルのインポート) (C# コンパイラオプション)」) を参照してください。このプロパティにプログラムでアクセスする方法については、「ApplicationIcon」を参照してください。
[スタートアップフォーム]、 [スタートアップオブジェクト]、[スタートアップ URI]
アプリケーションのスタートアップフォームまたはエントリポイントを指定します。

[アプリケーションフレームワークを有効にする] がオン (既定) の場合、アプリケーションフレームワークはスタートアップフォームのみをサポートし、オブジェクトをサポートしないため、このボックスの名前は [スタートアップフォーム] になり、フォームのみが表示されます。

プロジェクトが WPF ブラウザアプリケーションの場合、このリストの名前は [スタートアップ URI] になり、既定値は Page1.xaml です。[スタートアップ URI] ボックスを使用して、アプリケーションの起動時に表示されるユーザーインターフェイスリソース (XAML 要素) を指定できます。詳細については、「StartupUri」を参照してください。

[アプリケーションフレームワークを有効にする] をオフにすると、このリストは [スタートアップオブジェクト] になり、フォームと共に、Sub Main を含むクラスまたはモジュールが表示されます。

[スタートアップオブジェクト] では、アプリケーションの読み込み時に呼び出されるエントリポイントを定義します。通常、このエントリポイントは、アプリケーションのメインフォーム、またはアプリケーションの起動時に実行する Sub Main プロシージャに設定されます。クラスライブラリにはエントリポイントがないため、このプロパティに設定できる値は [(なし)] だけです。詳細については、「/main」を参照してください。このプロパティにプログラムでアクセスする方法については、「StartupObject」を参照してください。
[アセンブリ情報]
このボタンをクリックすると、[アセンブリ情報] ダイアログボックスが表示されます。
[アプリケーションフレームワークを有効にする]
プロジェクトがアプリケーションフレームワークを使用するかどうかを指定します。このオプションの設定は、[スタートアップフォーム] および [スタートアップオブジェクト] で使用できるオプションに影響します。

このチェックボックスをオンにした場合、アプリケーションは標準の Sub Main を使用します。このチェックボックスをオンにすると、[Windows アプリケーションフレームワークプロパティ] セクションの機能が有効になり、スタートアップフォームの選択が求められます。

このチェックボックスをオフにすると、アプリケーションは、[スタートアップフォーム] で指定されたカスタム Sub Main を使用します。この場合、スタートアップオブジェクト (メソッドまたはクラス内のカスタム Sub Main) またはフォームを指定できます。また、[Windows アプリケーションフレームワークプロパティ] セクションのオプションは無効になります。
[UAC 設定の表示]
このボタンをクリックすると、アプリケーションマニフェストファイルが生成されて開かれます。Visual Studio は、このファイルを使用してアプリケーションのマニフェストデータを生成します。その後、次のようにアプリケーションマニフェストの <requestedExecutionLevel> タグを変更して、UAC 要求実行レベルを設定します。

<requestedExecutionLevel level="asInvoker" />

ClickOnce は、asInvoker のレベルまたは仮想化モード (マニフェストの生成なし) で動作します。仮想化モードを指定するには、アプリケーションマニフェストからタグ全体を削除します。

マニフェストの生成の詳細については、「Windows Vista の ClickOnce 配置」を参照してください。

[Windows アプリケーションフレームワークプロパティ]

[Windows アプリケーションフレームワークプロパティ] セクションでは、以下の設定を行うことができます。これらのオプションを使用できるのは、[アプリケーションフレームワークを有効にする] チェックボックスがオンの場合に限られます。Windows Presentation Foundation (WPF) アプリケーションでの [Windows アプリケーションフレームワークプロパティ] の設定については、この後に示すセクションを参照してください。

[XP Visual スタイルを有効にする]
Windows XP 視覚スタイル (Windows XP テーマ) を有効または無効にします。Windows XP 視覚スタイルを有効にすると、角が丸いコントロールや色が動的に切り替わるコントロールを使用できます。既定ではオンです。この設定の使い方の詳細については、「方法 : Visual スタイルを有効にする (Visual Basic)」を参照してください。Windows XP 視覚スタイルの詳細については、「Windows XP の機能と Windows フォームコントロール」および「方法 : Windows XP の Visual スタイルを有効にする」を参照してください。
[単一インスタンスのアプリケーションを作成する]
アプリケーションの複数のインスタンスをユーザーが実行できないようにするには、このチェックボックスをオンにします。このチェックボックスの既定の設定はオフです。既定の設定では、アプリケーションの複数のインスタンスを実行できます。詳細については、「方法 : アプリケーションのインスタンス化の動作を指定する (Visual Basic)」を参照してください。
[シャットダウン時に My.Settings を保存する]
ユーザーがコンピュータをシャットダウンしたときに、アプリケーションの My.Settings の設定が保存されるように指定するには、このチェックボックスをオンにします。既定ではオンです。このオプションをオフにした場合でも、My.Settings.Save を呼び出すことで、アプリケーションの設定を手動で保存できます。
[認証モード]
Windows 認証を使用して現在ログオンしているユーザーを識別するには、[Windows] (既定) を選択します。この情報は、実行時に My.User オブジェクトを使用して取得できます。既定の Windows 認証方法を使用せず、独自のコードを提供してユーザーを認証する場合は、[アプリケーション定義] を選択します。この設定の使い方の詳細については、「方法 : カスタムのユーザー認証を有効にする (Visual Basic)」を参照してください。
[シャットダウンモード]
スタートアップフォームとして設定したフォームが閉じたときに、他のフォームが開いていてもアプリケーションを終了するには、[スタートアップフォームが閉じるとき] (既定) を選択します。最後のフォームが閉じたとき、または My.Application.Exit ステートメントや End ステートメントが明示的に呼び出されたときにアプリケーションを終了するには、[最後のフォームが閉じるとき] を選択します。

Shutdown を明示的に呼び出したときにアプリケーションを終了するには、[明示的にシャットダウンするとき] を選択します。

最後のウィンドウが閉じたとき、または Shutdown を明示的に呼び出したときにアプリケーションを終了するには、[最後のウィンドウを閉じるとき] を選択します。これは、既定の設定です。

メインウィンドウが閉じたとき、または Shutdown を明示的に呼び出したときにアプリケーションを終了するには、[メインウィンドウを閉じるとき] を選択します。

この設定の使い方の詳細については、「方法 : アプリケーションのシャットダウン動作を指定する (Visual Basic)」を参照してください。
[スプラッシュスクリーン]
スプラッシュスクリーンとして使用するフォームを選択します。スプラッシュスクリーンは、「方法 : アプリケーションのスプラッシュスクリーンを指定する (Visual Basic)」の手順に従い、フォームやテンプレートを使用して事前に作成しておく必要があります。既定は [(なし)] です。
[アプリケーションイベントの表示]
このボタンをクリックすると、イベントコードファイルが表示され、アプリケーションフレームワークイベント (Startup、Shutdown、UnhandledException、StartupNextInstance、および NetworkAvailabilityChanged) に対してイベントを記述できます。一部のアプリケーションフレームワークメソッドをオーバーライドすることもできます。たとえば OnInitialize をオーバーライドして、スプラッシュスクリーンの表示動作を変更できます。

Windows Presentation Foundation (WPF) アプリケーション用の [Windows アプリケーションフレームワークプロパティ]

プロジェクトが Windows Presentation Foundation アプリケーションの場合は、[Windows アプリケーションフレームワークプロパティ] で以下の設定を行うことができます。これらのオプションを使用できるのは、[アプリケーションフレームワークを有効にする] チェックボックスがオンの場合に限られます。次の一覧に示すオプションは、WPF アプリケーションまたは WPF ブラウザアプリケーションでのみ使用できます。WPF ユーザーコントロールライブラリまたはカスタムコントロールライブラリでは使用できません。

[シャットダウンモード]
このプロパティは、Windows Presentation Foundation アプリケーションでのみ使用できます。

Shutdown を明示的に呼び出したときにアプリケーションを終了するには、[明示的にシャットダウンするとき] を選択します。

最後のウィンドウが閉じたとき、または Shutdown を明示的に呼び出したときにアプリケーションを終了するには、[最後のウィンドウを閉じるとき] を選択します。これは、既定の設定です。

メインウィンドウが閉じたとき、または Shutdown を明示的に呼び出したときにアプリケーションを終了するには、[メインウィンドウを閉じるとき] を選択します。

この設定の使い方の詳細については、「Shutdown」または「方法 : アプリケーションのシャットダウン動作を指定する (Visual Basic)」を参照してください。
[XAML の編集]
XAML エディタでアプリケーション定義ファイル (Application.xaml) を開いて変更するには、このボタンをクリックします。このボタンをクリックすると、Application.xaml が開き、アプリケーション定義ノードが表示されます。リソースの定義など、一部のタスクを実行するために、このファイルの編集が必要になる場合があります。アプリケーション定義ファイルが存在しない場合は、プロジェクトデザイナによって作成されます。
[アプリケーションイベントの表示]
コードエディタで Application 部分クラスファイル (Application.xaml.vb) を表示するには、このボタンをクリックします。このファイルが存在しない場合は、プロジェクトデザイナによって、適切なクラス名と名前空間を持つ部分クラスファイルが作成されます。

Application オブジェクトは、アプリケーション状態が特定の状態に変更された場合 (アプリケーションの起動時やシャットダウン時など) にイベントを発生させます。このクラスで公開されるすべてのイベントの一覧については、Application を参照してください。これらのイベントは、Application 部分クラスのユーザーコードセクションで処理されます。