ウィザード起動用のコンテキスト パラメータ
更新 : 2007 年 11 月
コンテキスト パラメータは、使用するウィザードの種類、プロジェクトの名前、ウィザード項目のディレクトリなど、ウィザードの起動に必要な情報を提供します。
ウィザードには次の 3 つの種類があります。
NewProject - ソリューションに新しいプロジェクトを追加します。
AddSubProject - 既存のプロジェクトにサブプロジェクトを追加します。
AddItem - 既存のプロジェクトに項目を追加します。
このような 3 種類のウィザードは、すべて IDTWizard インターフェイスの Execute メソッドを使用して起動します。Execute メソッドの必須パラメータは ContextParams です。次の表に示すように、ウィザードの種類ごとに異なる ContextParams 値のセットを正しい順序で指定する必要があります。
ウィザードの種類 |
使用するパラメータ |
---|---|
NewProject |
|
AddSubProject |
|
AddItem |
|
次の表は、コンテキスト パラメータの一覧です。すべてのコンテキスト パラメータの説明が含まれています。
設定 |
説明 |
---|---|
WizardType |
ウィザードの種類を示す定数。次の 3 つの種類があります。
|
ProjectName |
プロジェクトの名前。 |
ProjectItems |
ウィザードで操作する ProjectItems コレクションへのポインタ。このポインタは、プロジェクト階層の選択に基づいてウィザードに渡されます。 |
LocalDirectory |
ウィザードでの作業対象となるプロジェクト ファイルが格納されている、ローカル システム上の位置。 |
ItemName |
追加する項目の名前。ItemName は、[項目の追加] ダイアログ ボックスでユーザーが入力する (または既定値として使用されている) ファイル名です。VSDIR ファイルに設定されているフラグによって、この設定は NULL になる場合があります。 |
InstallationDirectory |
Visual Studio がインストールされているディレクトリ パス。 |
FExclusive |
プロジェクトを排他的にするかどうかを示すブール値。つまり、プロジェクトを現在のソリューションに追加するか、それとも現在のソリューションを閉じ、新規のソリューションを作成した後で、その新しいソリューションにプロジェクトを追加するかのどちらかを指定します。 |
SolutionName |
ディレクトリ部分や .sln 拡張子を除いたソリューション ファイル名。.suo ファイルの名前もこのルート名に基づいて作成されます。SolutionName に値が含まれている場合 (つまり、空の文字列ではない場合)、NewProject ウィザードは、Create を呼び出した後、AddFromTemplate を使用してプロジェクトを追加します。ただし、SolutionName が空の文字列の場合は、AddFromTemplate を呼び出す前に Create を呼び出す必要はありません。 |
Silent |
ウィザードを自動的に実行するかどうかを示すブール値。自動的に実行すると、ユーザー インターフェイス (UI: User Interface) は表示されず、すべて既定値が使用されます。Silent の既定値は True です。 |
参照
概念
.vsdir ファイルを使用した [項目の追加] ダイアログ ボックスおよび [新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスへのウィザードの追加