Web プロジェクトの Team Foundation ビルドのトラブルシューティング
更新 : 2007 年 11 月
このセクションでは、Team Foundation ビルドで Web プロジェクトをビルドするときに発生する可能性がある問題の一般的なトラブルシューティングについて説明します。
Web プロジェクトがビルドされない
ビルドの構成は、Web プロジェクトのみをビルドする場合は ".NET" に設定し、Web プロジェクトと Visual Studio の他の管理プロジェクトを合わせてビルドする場合は "Mixed Platforms" に設定する必要があります。
正しくないビルド構成を指定すると、次の警告がビルド ログ ファイルに記録されます。
Warning MSB4126: The specified solution configuration "Release|Any CPU" is invalid. Specify a valid solution configuration using the Configuration and Platform properties (e.g, MSBuild.exe Solution.sln /p:Configuration=Debug /p:Platform="Any CPU") or leave those properties blank to use the default solution configuration.
解決策
ビルド定義に合わせて構成を "Mixed Platforms" または ".NET" に変更します。または、新しい TFSBuild.proj ファイルを作成する場合は、MSBuild プロジェクト ファイルの作成ウィザードの [ビルドする構成の選択] ページで、構成として ".NET" または "mixed Platforms" を選択します。詳細については、「方法 : ビルド定義を作成する」を参照してください。
ディレクトリ構造の競合
既定では、Visual Studio で Web プロジェクトを作成すると、ソリューション ファイルと Web サイト ファイルが 2 つの別々の場所に格納されます。"SampleWS" という Web プロジェクトでは、ソリューション ファイルが次の場所に保存されます。
- <root>:\Documents and Settings\user\My Documents\Visual Studio 2008\Projects\SampleWS
Web サイト ファイルは次の場所に保存されます。
- <root>:\Documents and Settings\user\My Documents\Visual Studio 2008\Websites\SampleWS
Web プロジェクトのソリューション ファイルには、コンパイル時に探す Web サイト フォルダを示す PhysicalPath プロパティが含まれています。しかし、Web プロジェクト ソリューションをソース管理にチェックインすると、ソリューション ファイルはルート フォルダに格納され、Web サイトは直下のサブ フォルダに格納されます。その結果、ソース管理下のソリューション ファイルの PhysicalPath プロパティが無効な値になります。Team Foundation ビルドはビルド時に、バージョン管理フォルダ構造を使用して、Web プロジェクト ファイルを同期します。バージョン管理されているディレクトリ構造とソリューション フォルダ構造が異なるため、コンパイル エラーが発生します。
ソリューション ファイルとソース管理でディレクトリ構造が競合する場合は、次のエラーがビルド ログ ファイルに記録されます。
ASPNETCOMPILER(0,0): エラー 1003: ディレクトリ 'd:\<ビルド ディレクトリ>\MyTeamProject\SampleWS\WebSites\SampleWS\' は存在しません。
解決策
Visual Studio で空のソリューションを作成し、ソリューションと同じ場所に Web サイトを作成します。
ソリューション ファイルの Debug.AspNetCompiler.PhysicalPath パラメータと Release.AspNetCompiler.PhysicalPath パラメータを変更して、ソース管理下の Web サイト フォルダを指すようにします。