シナリオの概要
更新 : 2007 年 11 月
ロード テストにはシナリオが含まれ、シナリオには Web テストまたは単体テストが含まれます。シナリオは、ロード パターン、テスト ミックス、ブラウザ ミックス、およびネットワーク ミックスを指定するロード テスト内のコンテナです。シナリオは、複雑で現実的な作業ロードのシミュレートを可能にするテストの特性を構成する上で、柔軟性を提供するため重要です。
たとえば、何百人もの顧客が多様な接続速度、多様なブラウザで同時にアクセスするインターネット フロントエンドを持つ電子商取引サイトをテストしているとします。同じサイトには、製品を更新し、統計情報を表示するために従業員が内部で使用する管理機能が存在する可能性があります。このような内部ユーザーは通常、同じブラウザと高速な LAN 接続を使用してサイトにアクセスします。このような 2 つの異なるグループのユーザーのプロパティを異なるシナリオにカプセル化することを考慮できます。各シナリオには、仮想ユーザーの種類を含めることができます。この例では、1 つのロード テスト シナリオでは Web サイトの仮想の顧客を表し、もう 1 つのシナリオでは Web サイトの仮想内部ユーザーを表すように作成できます。この例では、仮想ユーザーは Web サイトを参照する単一のユーザーを表します。仮想ユーザーを、Web サービスの 1 人の顧客とすることもできます。
シナリオ設定
シナリオには次のコンポーネントが含まれます。
用語 |
定義 |
ブラウザ ミックス |
仮想ユーザーが Internet Explorer を含む多様な Web ブラウザで Web サイトを参照する状況をシミュレートします。 |
ネットワーク ミックス |
仮想ユーザーが多様なネットワーク接続で Web サイトを参照する状況をシミュレートします。ネットワーク ミックスには、LAN、ケーブル モデム、その他のオプションが提供されています。 |
ロード パターン |
ロード テスト中にアクティブである仮想ユーザーの数および新しいユーザーが開始される割合を指定します。たとえば、ステップ、持続、およびゴール志向です。 |
テスト ミックス |
ロード テスト シナリオで仮想ユーザーが指定のテストを実行する確率を指定します。たとえば、TestA を実行する確率が 20% で、TestB を実行する確率が 80% などです。 |
シナリオの作成と変更
ロード テスト ウィザードを使用してロード テストを作成する場合、ロード テストにシナリオが追加されます。詳細については、「方法 : シナリオを指定する」を参照してください。
ロード テストの作成が終了した後で、ロード テスト エディタを使用してシナリオを追加できます。詳細については、「方法 : シナリオをロード テストに追加する」を参照してください。
その他の設定
シナリオには、ロード テスト ウィザードで最初に設定して、後でロード テスト エディタで変更できるその他の 2 つのプロパティ、[待ち動作のプロファイル] および [テスト サイクル間の待ち時間] が含まれています。
[待ち動作のプロファイル] プロパティは、ロード テストで待ち時間が使用されるか無視されるかどうかを識別するプロパティです。[待ち動作のプロファイル] は、ロード テストのシナリオ全体に適用されます。詳細については、「待ち時間の概要」を参照してください。[テスト サイクル間の待ち時間] プロパティは、1 つのテストが終了して別のテストが開始するまでの経過時間を指定できるプロパティです。
ロード テスト ウィザードを使用して設定されないその他の 2 つのプロパティがあります。[IP 切り替え] プロパティおよび [新しいユーザーのパーセンテージ] プロパティは、ロード テスト エディタで変更されます。
メモ : |
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IP 切り替えは、Team Test Load Agent でのみ使用できます。詳細については、「コントローラ、エージェント、およびリモート テスト マシン群」を参照してください。 |