NPP サンプル : Windows メッセージ API (MAPI)

更新 : 2007 年 11 月

NPP サンプルは、メモ帳に似たシングル ドキュメント インターフェイス (SDI: Single-Document Interface) アプリケーションです。テキストのメッセージを編集し、Windows メッセージ API (MAPI: Messaging API)、つまり MAPI を経由してほかのユーザーやシステムに送信できます。

セキュリティに関するメモ :
このサンプル コードは概念を示す目的で提供されているものです。必ずしも最も安全なコーディング手法に従っているわけではないので、アプリケーションまたは Web サイトでは使用しないでください。Microsoft は、サンプル コードが意図しない目的で使用された場合に、付随的または間接的な損害について責任を負いません。

サンプルとそのインストール手順を取得するには

• Visual Studio で、[ヘルプ] メニューの [サンプル] をクリックします。

  詳細については、「サンプル ファイルの格納場所」を参照してください。

• 使用できるサンプルの最新バージョンと完全な一覧については、オンラインの Visual Studio 2008 Samples のページを参照してください。

• サンプルは、コンピュータのハード ディスク上にもあります。既定では、サンプルおよび Readme ファイルは、\Program Files\Visual Studio 9.0\Samples\ の下のフォルダにコピーされます。Visual Studio Express Edition の場合、すべてのサンプルはオンライン上にあります。

サンプルのビルドと実行

NPP サンプルをビルドおよび実行するには

1. ソリューション NPP.sln を開きます。

2. [ビルド] メニューの [ビルド] をクリックします。

3. [デバッグ] メニューの [デバッグなしで開始] をクリックします。

[File] メニューの [Send] では、編集ウィンドウの内容を MAPI メッセージに添付できます。[Send] をクリックすると、まだ MAPI にログオンしていない場合は、MAPI セッションを開始するためのユーザー名とパスワードの入力を求められます。

この機能を有効にするには、リソース ファイルに選択したメニュー自体を追加する以外に、2 行のコードを追加することが必要です。この 2 行は、アプリケーションが管理する CNotepadDoc インスタンスに対するメッセージ マップのエントリです。これらのエントリは次のとおりです。

ON_COMMAND(ID_FILE_SEND_MAIL, OnFileSendMail)
ON_UPDATE_COMMAND_UI(ID_FILE_SEND_MAIL, OnUpdateFileSendMail)

CDocument::OnFileSendMail と CDocument::OnUpdateFileSendMail は MFC に組み込まれています。アプリケーションでこのレベルの MAPI サポートを実現する場合は、これだけで十分です。

キーワード

このサンプルでは、次のキーワードを使用します。

AfxGetMainWnd; AfxMessageBox; CComboBox::Copy; CComboBox::Create; CComboBox::GetDroppedState; CComboBox::Paste; CComboBox::SetEditSel; CComboBox::ShowDropDown; CDC::GetTextExtent; CDC::GetTextMetrics; CDC::SelectObject; CDialog::DoModal; CDialog::OnCancel; CDialog::OnInitDialog; CDocument::OnNewDocument; CEdit::GetLineCount; CEdit::LineFromChar; CEdit::LineIndex; CEdit::LineScroll; CEdit::SetSel; CEditView::GetEditCtrl; CEditView::GetSelectedText; CEditView::OnFindNext; CFrameWnd::Create; CFrameWnd::DockControlBar; CFrameWnd::EnableDocking; CFrameWnd::GetActiveView; CFrameWnd::RecalcLayout; CObject::AssertValid; CObject::Dump; CObject::Serialize; CRect::Height; CStatusBar::CommandToIndex; CStatusBar::SetPaneText; CString::Format; CString::GetLength; CString::LoadString; CToolBar::GetItemRect; CToolBar::SetButtonInfo; CView::GetDocument; CView::OnBeginPrinting; CView::OnDraw; CView::OnEndPrinting; CView::OnPreparePrinting; CWinApp::AddDocTemplate; CWinApp::InitInstance; CWinApp::LoadStdProfileSettings; CWinApp::OnFileNew; CWinApp::OnIdle; CWinApp::OpenDocumentFile; CWnd::Create; CWnd::DoDataExchange; CWnd::FromHandle; CWnd::GetDescendantWindow; CWnd::GetDlgItem; CWnd::GetFocus; CWnd::GetStyle; CWnd::GetWindowRect; CWnd::GetWindowText; CWnd::GetWindowTextLength; CWnd::KillTimer; CWnd::OnClose; CWnd::OnCreate; CWnd::PostMessage; CWnd::PreTranslateMessage; CWnd::ScreenToClient; CWnd::SendMessage; CWnd::SetFocus; CWnd::SetFont; CWnd::SetTimer; CWnd::SetWindowPos; CWnd::SetWindowText; CWnd::ShowWindow; CreateFontIndirect; DragAcceptFiles; EndDialog; EnumFontFamilies; GetDlgItem; GetKeyState; GetLocalTime; GetStockObject; LoadBitmap; MessageBeep; SendMessage; SetWindowText; memcpy

メモ :
このサンプルを含む一部のサンプルには、Visual C++ のウィザード、ライブラリ、およびコンパイラの変更が反映されていませんが、必要なタスクを実行する方法は示されています。

参照

その他の技術情報

MFC サンプル