Visual Basic キーワード アップグレード ツール
更新 : 2007 年 11 月
キーワード アップグレード コマンド ライン ツールにより、Visual Basic .NET ソース ファイルは現在のバージョンの Visual Basic との互換性を持ちます。
vb7to8[.exe] [arguments]
引数
引数を指定する順序は決まっていません。
引数 |
説明 |
---|---|
filename |
filename ファイルを処理するようにツールに指示します。ファイル名に空白が含まれている場合は、二重引用符 (" ") で囲みます。 ツールは、複数のファイルを一度に処理できます。 |
/check |
アップグレードの必要なファイルを報告するだけで、変更は実行しません。 アップグレードの必要がない場合は、"アップグレードが必要なファイルはありません" というメッセージが返されます。 |
/codepage:number |
コンパイルですべてのソース コード ファイルに使用するコード ページを指定します。ツールは、number で指定されたコード ページを使用して、ソース ファイルのエンコーディングを解釈します。 /codepage オプションは、ソース コード ファイルを保存するときに現在の ANSI コード ページ、Unicode、または UTF-8 がシグネチャ付きで使用された場合は不要です。 |
/help または /? |
ツール オプションを表示します。 |
/nobackup |
ツールは、バックアップ ファイルを作成しません。既存のソース ファイルが上書きされます。 既定では、ファイルが変更されると元のファイルの内容が新しいファイルにコピーされます。新しいファイルの名前は、元のファイル名に ".old" を付けた形式になります。 |
/nologo |
著作権画面を表示しません。 |
/quiet |
構文関連のエラーおよび警告に関するコードを表示しません。 |
/recurse:wildcard |
現在のディレクトリおよびサブディレクトリ内で wildcard の指定に一致するすべてのファイルを処理します。 wildcard の指定には、再帰の開始位置を示すパスを含めることができます。 |
/utf8output[+|-] |
UTF-8 エンコーディングを使用してツール出力を表示します。 このオプションの既定値は /utf8output- で、コンパイラの出力では UTF-8 エンコーディングは使用されません。/utf8output の指定は、/utf8output+ の指定と同じです。 |
/verbose |
詳細なエラー メッセージと状態を表示します。 |
解説
Visual Basic 2005 には、Visual Basic .NET では予約されない新しい予約キーワードがあります。新しいキーワード名を識別子として使うソース ファイルは、Visual Basic 2005 では有効ではありませんが、以前のバージョンの Visual Basic 言語では有効です。
キーワード アップグレード ツールは、現在のバージョンの Visual Basic で新しく予約キーワードになった識別子が使用されているすべての場所を特定し、それらを角かっこ ([ ]) で囲みます。ツールを実行しても書式は維持され、ソースに他の変更は加えられません。
注意 : |
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このツールは、Visual Basic 7.0 または 7.1 のソース ファイルにだけ使用してください。他の種類のファイルを処理すると、Visual Basic キーワードの周囲に角かっこが追加され、ファイルの内容が壊れる可能性があります。 |
ソース ファイルをアップグレードして以前のバージョンとの互換性を保つには、識別子名を角かっこで囲みます。キーワードを識別子名として使う方法の詳細については、「コード内の要素名としてのキーワード」を参照してください。