信頼性
更新 : 2007 年 11 月
SQL Server などのサーバー環境で実行されるコードでは、非同期例外に対して保護することが重要です。ここで説明する信頼性は、SQL Server に固有のものではなく、.NET Framework Version 2.0 環境で実行されるすべてのホスト用に信頼性のあるコードを記述するためのものです。ただし、ここでは SQL Server を例として使用しています。これは、SQL Server が Version 2.0 の新しい信頼性機能を広範に利用する最初のサービスであるためです。
SQL Server で実行されるコードには、信頼性に関して他のサーバー環境よりも厳しいガイドラインを使用する必要があります。これは、リソース使用の限界点においても SQL Server を安定して動作させるためです。SQL Server 環境では、OutOfMemoryException 例外や ThreadAbortException 例外が発生することはまれではありません。一般に、このようなガイドラインでは、信頼性よりも、完全に信頼されているマネージ コードが AppDomain レベルのリサイクル (サーバーが一貫性と可用性を維持するための主要な方法) に直面した場合に適切に失敗できるようにすることに重点が置かれています。
このセクションの内容
SQL Server プログラミングとホスト保護属性
アンマネージ コードの実行を制限するために、SQL Server が HostProtectionAttribute 属性をどのように使用するかについて説明します。信頼性に関するベスト プラクティス
信頼性の要件を満たすコードを記述するためのガイドラインを示します。制約された実行領域
制約された実行領域 (CER: Constrained Execution Region) の機能および動作について説明します。