Windows フォームにおけるマウス ポインタ
更新 : 2007 年 11 月
カーソルとも呼ばれるマウス ポインタは、マウスでユーザー入力できるように画面上のフォーカス ポイントを指定するビットマップです。ここでは、Windows フォームにおけるマウス ポインタについて概説し、マウス ポインタを変更および制御する方法をいくつか示します。
マウス ポインタへのアクセス
マウス ポインタは Cursor クラスで表され、各 Control にはそのコントロールのポインタを指定する Control.Cursor プロパティがあります。Cursor クラスには、ポインタを記述するプロパティ (Position プロパティや HotSpot プロパティなど) およびポインタの外観を変更できるメソッド (Show メソッド、Hide メソッド、および DrawStretched メソッドなど) が含まれます。
マウス ポインタの制御
マウス ポインタの使用領域の制限やマウスの位置の変更が必要になることがあります。Cursor の Position プロパティを使用すると、マウスの現在位置を取得または設定できます。また、Clip プロパティを設定することにより、マウス ポインタの使用領域を制限することもできます。既定では、クリップ領域は画面全体です。
マウス ポインタの変更
マウス ポインタの変更は、ユーザーにフィードバックを提供するための重要な手段です。たとえば、MouseEnter イベントおよび MouseLeave イベントのハンドラ内でマウス ポインタを変更することにより、計算を実行中であることをユーザーに通知し、コントロールでのユーザー操作を制限できます。アプリケーションに対してドラッグ アンド ドロップ操作が行われた場合など、システム イベントによってマウス ポインタが変更されることもあります。
マウス ポインタを変更するための主な方法は、コントロールの Control.Cursor プロパティまたは DefaultCursor プロパティを新しい Cursor に設定することです。マウス ポインタの変更例については、Cursor クラスのコード例を参照してください。また、Cursors クラスでは、手の形をしたポインタなど、さまざまな種類のポインタを表す Cursor オブジェクトのセットが公開されています。マウス ポインタがコントロール上にあるときに砂時計の形をした待機ポインタを表示するには、Control クラスの UseWaitCursor プロパティを使用します。
参照
概念
Windows フォームにおけるドラッグ アンド ドロップ機能