次の方法で共有


<lifetime> 要素

クライアント側でアクティブ化される全オブジェクト (アプリケーションによるサービスの対象) の有効期間に関する情報を指定します。各オブジェクトに対して個別に有効期間を設定するには、リモート型に対する System.MarshalByRefObject.InitializeLifetimeService をオーバーライドします。

<configuration>

  <system.runtime.remoting> 要素

    <application> 要素

      <lifetime> 要素

<lifetime  
   leaseTime="leasetime"
   sponsorshipTimeout="sponsorshipTimeOut"
   renewOnCallTime="renewOnCallTime"
      leaseManagerPollTime="pollTime" 
/>

属性および要素

以降のセクションでは、属性、子要素、および親要素について説明します。

属性

属性 説明

leaseTime

省略可能属性

アプリケーションのリース時間を指定します。leaseTime の既定値は 5 分です。

sponsorshipTimeout

省略可能属性

リース時間が経過したことが通知された後、リース マネージャがスポンサの応答を待機する時間を指定します。指定した時間内にスポンサが応答しない場合は、ガベージ コレクタがリモート オブジェクトを破棄します。sponsorshipTimeout の既定値は 2 分です。

renewOnCallTime

省略可能属性

オブジェクトに対して関数が呼び出されるたびに延長されるリース時間の長さを指定します。renewOnCallTime の既定値は 2 分です。

leaseManagerPollTime

省略可能属性

リース時間が経過したことを確認した後、リース マネージャがスリープする時間を指定します。leaseManagerPollTime の既定値は 10 秒です。

子要素

なし。

親要素

要素 説明

application

アプリケーションが使用および公開するリモート オブジェクトに関する情報を指定します。

configuration

共通言語ランタイムおよび .NET Framework アプリケーションで使用されるすべての構成ファイルのルート要素です。

system.runtime.remoting

リモート オブジェクトおよびチャネルに関する情報を指定します。

解説

<lifetime> 要素には 4 つの属性を指定でき、これらの要素は省略できます。各要素の有効値は 10 進値で、単位は時間単位です。有効な時間単位は、日を表す D、時間を表す H、分を表す M、秒を表す S、ミリ秒を表す MS です。単位を指定しない場合、既定の時間単位は秒になります。たとえば、"10" は "10S" と解釈されます。

クライアント側でアクティブ化される全オブジェクトのリース時間を 5 分に、スポンサのタイムアウト時間を 2 分に、メソッドが呼び出されるたびに延長されるリース時間を 2 分に、リース マネージャのポーリング間隔を 10 秒に設定する例を示します。

<lifetime 
   leaseTime="5M" 
   sponsorshipTimeOut="2M" 
   renewOnCallTime="2M" 
   leaseManagerPollTime="10S"
/>

関連項目

参照

リモート処理設定スキーマ
System.MarshalByRefObject.InitializeLifetimeService

概念

リモート オブジェクトのアクティベーション

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