ランタイム ライブラリのビルド
更新 : 2007 年 11 月
次の手順では、C ランタイム ライブラリ ファイルのコピーをビルドする方法を説明します。
C ランタイム ライブラリ ファイルのコピーをビルドするには
CRT のコピー元のディレクトリをまだインストールしていない場合は、Visual C++ のカスタム インストールを実行してインストールします。
VCTOOLS 環境変数が Vc ディレクトリに設定されるようにします。たとえば、コマンド ラインで次のように入力します。
set VCTOOLS=C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 9.0\VC
環境変数を設定します。IA64 用にビルドする場合は LLP64=1、X64 用にビルドする場合は LLP64=2 になります。
Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003、または Windows Vista の場合は、ディレクトリを vc\crt\src に変更し、BLDNT.CMD を実行します。
CRT のリビルドにより、CRT DLL のカスタマイズ バージョンと対応するインポート .lib ファイルが作成されます。既存の登録済み DLL との競合を避けるために、ビルド処理ではプリフィックスを msvc ではなく sample として、異なる名前のファイルを作成します。次の表は、CRT のリビルド処理によって作成されるファイルと Visual C++ でインストールされる CRT ファイルとの対応を示しています。
新規ファイル |
同等の CRT ファイル |
---|---|
_sample_.dll |
msvcr90.dll |
sample_p.dll |
msvcp90.dll |
_sampld_.dll |
msvcr90d.dll |
sampld_p.dll |
msvcp90d.dll |
_sample_.lib |
msvcr90.lib |
sample_p.lib |
msvcp90.lib |
_sampld_.lib |
msvcr90d.lib |
sampld_p.lib |
msvcp90d.lib |
メモ : |
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64 ビット ネイティブ ツールセットを使用して CRT をビルドすることはできません。 |