バージョン番号 (Visual Basic 6.0 ユーザー向け)
更新 : 2007 年 11 月
Visual Basic 2008 のバージョン番号は、Visual Basic 6.0 とは異なる方法で割り振られます。また、バージョン番号を設定および取得する方法も異なります。
概念の違い
Visual Basic 6.0 では、App オブジェクトの Major、Minor、Revision の各プロパティを設定することで、アプリケーションのバージョン番号を制御します。たとえば、Major を 1、Minor を 2、Revision を 3 に設定すると、バージョン番号は 1.2.0.3 となります。3 番目のバージョン番号 (0) は Visual Basic では表示されませんが、Visual Basic 6.0 でコンパイルしたファイルのプロパティを見ると確認できます。
Visual Basic 2008 では、バージョン番号のプロパティは AssemblyVersion 属性に置き換えられています。この属性は、Major、Minor、Build、および Revision の 4 つの部分で構成されます。上の例の場合、得られるバージョン番号は 1.2.x.4 になります。x はビルド番号です。Revision 値が、バージョン番号の 4 番目になっていることに注意してください。
バージョン プロパティの設定
Visual Basic 6.0 のバージョン番号プロパティは、[プロジェクトのプロパティ] ダイアログ ボックスで設定しますが、Visual Basic 2008 では [アセンブリ情報] ダイアログ ボックスで設定します。このダイアログ ボックスを表示するには、プロジェクト デザイナの [アプリケーション] タブの [アセンブリ情報] ボタンをクリックします。
メモ : |
---|
Visual Basic 6.0 のバージョン番号プロパティは、プロジェクト (.vbp) ファイルに保存され、メモ帳などのテキスト エディタを使って直接編集できます。アセンブリ属性は、AssemblyInfo.vb ファイルに保存され、コード エディタで直接編集できます。 |
バージョン番号を扱うコードの変更
次のコード例は、Visual Basic 6.0 と Visual Basic 2008 でのコーディング テクニックの違いを示しています。
アプリケーションのバージョン番号を表示するコードの変更
次のコード例は、アプリケーションのバージョン番号を取得し、ラベルに表示する方法を示しています。
' Visual Basic 6.0
Label1.Caption = "Version: " & App.Major & "." & App.Minor & "." _
& App.Revision
'Visual Basic
Label1.Text = My.Application.Info.Version.ToString()
バージョン番号プロパティの同等物
Visual Basic 6.0 のバージョン番号プロパティと、それに対応する Visual Basic 2008 のプロパティを次の表に示します。
Visual Basic 6.0 |
Visual Basic 2008 |
---|---|
同等の項目はありません。 |
My.Application.AppInfo.Version.Build |
Major |
My.Application.AppInfo.Version.Major |
Minor |
My.Application.AppInfo.Version.Minor |
Revision |
My.Application.AppInfo.Version.Revision
メモ :
Revision は、Visual Basic 6.0 ではバージョン番号の 4 番目の部分ですが、Visual Basic 2008 では 3 番目です。
|
アップグレード メモ
アプリケーションを Visual Basic 6.0 からアップグレードすると、Major プロパティと Minor プロパティだけがアップグレードされます。Visual Basic 2008 は、Revision プロパティと Build プロパティの新しい値を割り当てます。