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ブラウザ履歴の管理

更新 : 2007 年 11 月

ASP.NET AJAX では、非同期ポストバックにより作成された状態など、Web ページの特定の状態にリンクされたエントリをブラウザの履歴スタックに追加できます。

Cc488553.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

ブラウザ履歴のサポートには、ASP.NET 3.5 Service Pack 1 以降のリリースが必要です。

AJAX スタイルの Web ページでは、非同期要求を使用してサーバーとデータをやり取りできます。これにより、ユーザーは Web ページから移動することなく多数のタスクを実行でき、Web アプリケーションはローカルにインストールされたアプリケーションのように動作します。

ユーザーは、ブラウザの [戻る] ボタンをクリックするとき、Web アプリケーションが前の状態 (たとえば、最後の非同期ポストバックの前の状態) に戻ることを期待している場合があります。しかし、既定では、非同期要求に関係なく、ブラウザでページがアンロードされて直前の Web ページに戻ります。ほとんどの場合、これはユーザーが意図した動作ではありません。

AJAX スタイルのページでは、サーバーとのやり取りのない、ブラウザ ベース (クライアント) の操作が発生することもあります。非同期ポストバックと同じように、このような操作によってもアプリケーションが変更される可能性があり、論理的には、それらもユーザーが [戻る] ボタンをクリックして戻ろうとするポイントになります。

このようなケースでは、ブラウザ履歴を管理し、拡張によって [戻る] ボタンと [進む] ボタンを管理することで、より論理的で自然な移動モデルを Web アプリケーションで実現できます。ページ作成者として、ページの再作成に必要とされる状態を制御できます。履歴ナビゲーションの管理は、サーバー コードでもクライアント コードでも行うことができます。そのためには、アプリケーションでブックマークのように動作する、履歴ポイントと呼ばれるポイントを定義します。ユーザーが [戻る] ボタンや [進む] ボタンを操作すると、このポイントに移動します。

このセクションの内容

ASP.NET サーバー コントロールを使用するブラウザ履歴の管理

クライアント スクリプトを使用したブラウザ履歴の管理

参照

概念

AJAX およびクライアント機能の追加