方法 : OvalShape コントロールおよび RectangleShape コントロールを使用して図形を描画する (Visual Studio)
更新 : 2008 年 7 月
OvalShape コントロールを使用すると、デザイン時および実行時に、フォームまたはコンテナ上に円または楕円を描画できます。RectangleShape コントロールを使用すると、フォームまたはコンテナ上に正方形、長方形、または角の丸い四角形を描画できます。このコントロールも、デザイン時と実行時の両方で図形を描画できます。
図形の外観は、幅、色、および境界線のスタイルを変更してカスタマイズできます。図形の背景は既定では透明ですが、純色、パターン、グラデーション塗りつぶし (ある色から別の色へ変化)、またはイメージを表示するようにカスタマイズできます。
デザイン時に単純な図形を描画するには
ツールボックスの [Visual Basic PowerPacks] タブから OvalShape コントロールまたは RectangleShape コントロールをフォームまたはコンテナ コントロールにドラッグします。
サイズ変更ハンドルをドラッグして図形のサイズを設定し、移動ハンドルをドラッグして図形の位置を指定します。
[プロパティ] ウィンドウで Size プロパティおよび Position プロパティを変更することによって、図形のサイズおよび位置を変更することもできます。
角の丸い四角形を作成するには、[プロパティ] ウィンドウで CornerRadius プロパティを選択し、0 より大きい値に設定します。
[プロパティ] ウィンドウで、必要に応じて、その他のプロパティを設定して図形の外観を変更します (省略可能)。
実行時に単純な図形を描画するには
[プロジェクト] メニューの [参照の追加] をクリックします。
[参照の追加] ダイアログ ボックスで、[Microsoft.VisualBasic.PowerPacks.VS] をオンにし、[OK] をクリックします。
コード エディタで、モジュールの先頭に Imports ステートメントまたは using ステートメントを追加します。
Imports Microsoft.VisualBasic.PowerPacks
using Microsoft.VisualBasic.PowerPacks;
Event プロシージャに次のコードを追加します。
Dim canvas As New ShapeContainer ' To draw an oval, substitute ' OvalShape for RectangleShape. Dim theShape As New RectangleShape ' Set the form as the parent of the ShapeContainer. canvas.Parent = Me ' Set the ShapeContainer as the parent of the Shape. theShape.Parent = canvas ' Set the size of the shape. theShape.Size = New System.Drawing.Size(200, 300) ' Set the location of the shape. theShape.Location = New System.Drawing.Point(100, 100) ' To draw a rounded rectangle, add the following code: theShape.CornerRadius = 12
ShapeContainer canvas = new ShapeContainer(); // To draw an oval, substitute // OvalShape for RectangleShape. RectangleShape theShape = new RectangleShape(); // Set the form as the parent of the ShapeContainer. canvas.Parent = this; // Set the ShapeContainer as the parent of the Shape. theShape.Parent = canvas; // Set the size of the shape. theShape.Size = new System.Drawing.Size(200, 300); // Set the location of the shape. theShape.Location = new System.Drawing.Point(100, 100); // To draw a rounded rectangle, add the following code: theShape.CornerRadius = 12;
図形のカスタマイズ
既定の設定を使用すると、OvalShape コントロールおよび RectangleShape コントロールは、1 ピクセル幅の黒い実線の境界線および透明の背景で表示されます。境界線の幅、スタイル、および色は、プロパティを設定することによって変更できます。図形の背景を純色、パターン、グラデーション塗りつぶし、またはイメージに変更するためのプロパティもあります。
図形の背景を変更する前に、一部のプロパティ間の関係について注意してください。
BackStyle プロパティが Opaque に設定されていないと、BackColor プロパティの設定は無効になります。
FillStyle プロパティが Solid に設定されている場合、FillColor は BackColor をオーバーライドします。
FillStyle プロパティが Horizontal や Vertical などのパターン値に設定されている場合、パターンは FillColor で表示されます。背景が BackColor で表示されるのは、BackStyle プロパティが Opaque に設定されている場合のみです。
グラデーション塗りつぶしを表示するには、FillStyle プロパティを Solid に設定し、FillGradientStyle プロパティを None 以外の値に設定する必要があります。
BackgroundImage プロパティをイメージに設定すると、それ以外の背景の設定値はすべてオーバーライドされます。
カスタムの境界線で円を描画するには
ツールボックスの [Visual Basic PowerPacks] タブから OvalShape コントロールをフォームまたはコンテナ コントロールにドラッグします。
[プロパティ] ウィンドウの Size プロパティで、Height と Width を同じ値に設定します。
BorderColor プロパティを目的の色に設定します。
BorderStyle プロパティを Solid 以外の値に設定します。
BorderWidth プロパティをピクセル単位で目的のサイズに設定します。
純色塗りつぶしで円を描画するには
ツールボックスの [Visual Basic PowerPacks] タブから OvalShape コントロールをフォームまたはコンテナ コントロールにドラッグします。
[プロパティ] ウィンドウの Size プロパティで、Height と Width を同じ値に設定します。
BackColor プロパティを目的の色に設定します。
BackStyle プロパティを Opaque に設定します。
パターン塗りつぶしで円を描画するには
ツールボックスの [Visual Basic PowerPacks] タブから OvalShape コントロールをフォームまたはコンテナ コントロールにドラッグします。
[プロパティ] ウィンドウの Size プロパティで、Height と Width を同じ値に設定します。
BackColor プロパティを目的の背景の色に設定します。
BackStyle プロパティを Opaque に設定します。
FillColor プロパティを目的のパターンの色に設定します。
FillStyle プロパティを Transparent および Solid 以外の値に設定します。
グラデーション塗りつぶしで円を描画するには
ツールボックスの [Visual Basic PowerPacks] タブから OvalShape コントロールをフォームまたはコンテナ コントロールにドラッグします。
[プロパティ] ウィンドウの Size プロパティで、Height と Width を同じ値に設定します。
FillColor プロパティを目的の開始色に設定します。
FillGradientColor プロパティを目的の終了色に設定します。
FillGradientStyle プロパティを None 以外の値に設定します。
イメージで塗りつぶされる円を描画するには
ツールボックスの [Visual Basic PowerPacks] タブから OvalShape コントロールをフォームまたはコンテナ コントロールにドラッグします。
[プロパティ] ウィンドウの Size プロパティで、Height と Width を同じ値に設定します。
BackgroundImage プロパティを選択し、省略記号ボタン (...) をクリックします。
[リソースの選択] ダイアログ ボックスで、表示するイメージを選択します。イメージ リソースが表示されない場合は、[インポート] をクリックし、イメージの場所を参照します。
[OK] をクリックしてイメージを挿入します。
参照
処理手順
方法 : LineShape コントロールを使用して線を描画する (Visual Studio)
概念
ライン コントロールとシェイプ コントロールの概要 (Visual Studio)
参照
変更履歴
日付 |
履歴 |
理由 |
---|---|---|
2008 年 7 月 |
トピックを追加 |
SP1 機能変更 |