ビルドのコマンドとプロパティのマクロ
更新 : 2007 年 11 月
次のマクロは、プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックス内の、文字列を入力できるどの場所にも使用できます。これらのマクロの大文字と小文字は区別されません。
マクロ |
説明 |
---|---|
$(RemoteMachine) |
[デバッグ] プロパティ ページで Remote Machine プロパティの値を設定します。詳細については、「C または C++ デバッグ構成のプロジェクト設定」を参照してください。 |
$(References) |
プロジェクトに追加された参照をセミコロンで区切ったリストです。 |
$(ConfigurationName) |
現在のプロジェクト構成の名前 ("Debug" など) です。 |
$(PlatformName) |
現在のプロジェクト プラットフォームの名前 ("Win32" など) です。 |
$(Inherit) |
継承したプロパティが、プロジェクト ビルド システムで構成されたコマンド ラインに表示される順序を指定します。既定では、継承したプロパティは現在のプロパティの最後に表示されます。1 |
$(NoInherit) |
通常は継承されるプロパティが継承されないようにします。兄弟レベルでも評価が行われないようにするには、$(StopEvaluating) を使用します。$(NoInherit) を使用すると、同じプロパティに対する $(Inherit) は無視されます。1 |
$(StopEvaluating) |
評価チェーン内のマクロの評価をすぐに停止します。$(StopEvaluating) の後の値は、そのマクロの評価値として表示されません。$(StopEvaluating) が $(Inherit) の前にある場合、評価チェーン内の現在の場所にある継承値は、そのマクロの値に連結されません。$(StopEvaluating) は、$(NoInherit) の機能のスーパーセットです。 |
$(ParentName) |
このプロジェクト項目を含む項目の名前です。これは、親フォルダ名またはプロジェクト名です。 |
$(RootNameSpace) |
アプリケーションを含む名前空間 (定義されている場合) です。 |
$(IntDir) |
中間ファイルに指定されたディレクトリを示すパスです。プロジェクト ディレクトリに対する相対パスになります。これは、Intermediate Directory プロパティの値に解決されます。 |
$(OutDir) |
出力ファイルに指定されたディレクトリを示すパスです。プロジェクト ディレクトリに対する相対パスになります。これは、Output Directory プロパティの値に解決されます。 |
$(DevEnvDir) |
Visual Studio .NET のインストール ディレクトリ (ドライブ + パスで定義) です。最後に円記号 (\) が含まれます。 |
$(InputDir) |
入力ファイルのディレクトリ (ドライブ + パスで定義) です。最後に円記号 (\) が含まれます。プロジェクトが入力である場合、このマクロは $(ProjectDir) と同等です。 |
$(InputPath) |
入力ファイルの絶対パス名 (ドライブ + パス + 基本名 + ファイル名の拡張子で定義) です。プロジェクトが入力である場合、このマクロは $(ProjectPath) と同等です。 |
$(InputName) |
入力ファイルの基本名です。プロジェクトが入力である場合、このマクロは $(ProjectName) と同等です。 |
$(InputFileName) |
入力ファイルの名前 (基本名 + ファイル名の拡張子で定義) です。プロジェクトが入力である場合、このマクロは $(ProjectFileName) と同等です。 |
$(InputExt) |
入力ファイル名の拡張子です。ファイル拡張子の前にピリオド (.) を挿入します。プロジェクトが入力である場合、このマクロは $(ProjectExt) と同等です。 |
$(ProjectDir) |
プロジェクトのディレクトリ (ドライブ + パスで定義) です。最後に円記号 (\) が含まれます。 |
$(ProjectPath) |
プロジェクトの絶対パス名 (ドライブ + パス + 基本名 + ファイル名の拡張子で定義) です。 |
$(ProjectName) |
プロジェクトの基本名です。 |
$(ProjectFileName) |
プロジェクトのファイル名 (基本名 + ファイル名の拡張子で定義) です。 |
$(ProjectExt) |
プロジェクトのファイル名の拡張子です。ファイル拡張子の前にピリオド (.) を挿入します。 |
$(SolutionDir) |
ソリューションのディレクトリ (ドライブ + パスで定義) です。最後に円記号 (\) が含まれます。 |
$(SolutionPath) |
ソリューションの絶対パス名 (ドライブ + パス + 基本名 + ファイル名の拡張子で定義) です。 |
$(SolutionName) |
ソリューションの基本名です。 |
$(SolutionFileName) |
ソリューションのファイル名 (基本名 + ファイル名の拡張子で定義) です。 |
$(SolutionExt) |
ソリューションのファイル名の拡張子です。ファイル拡張子の前にピリオド (.) を挿入します。 |
$(TargetDir) |
ビルドのプライマリ出力ファイルのディレクトリ (ドライブ + パスで定義) です。最後に円記号 (\) が含まれます。 |
$(TargetPath) |
ビルドのプライマリ出力ファイルの絶対パス名 (ドライブ + パス + 基本名 + ファイル名の拡張子で定義) です。 |
$(TargetName) |
ビルドのプライマリ出力ファイルの基本名です。 |
$(TargetFileName) |
ビルドのプライマリ出力ファイルの名前 (基本名 + ファイル名の拡張子で定義) です。 |
$(TargetExt) |
ビルドのプライマリ出力ファイル名の拡張子です。ファイル拡張子の前にピリオド (.) を挿入します。 |
$(VSInstallDir) |
Visual Studio .NET をインストールしたディレクトリです。 |
$(VCInstallDir) |
Visual C++ .NET をインストールしたディレクトリです。 |
$(FrameworkDir) |
.NET Framework をインストールしたディレクトリです。 |
$(FrameworkVersion) |
Visual Studio が使用する .NET Framework のバージョンです。$(FrameworkDir) と組み合わせると、Visual Studio が使用する .NET Framework のバージョンへの完全パスとなります。 |
$(FrameworkSDKDir) |
.NET Framework をインストールしたディレクトリです。.NET Framework は、Visual Studio .NET の一部としてインストールすることも、個別にインストールすることもできます。 |
$(WebDeployPath) |
Web デプロイメント ルートから、プロジェクト出力が存在するディレクトリへの相対パスです。RelativePath が返す値と同じ値を返します。 |
$(WebDeployRoot) |
<localhost> への絶対パスです。たとえば、c:\inetpub\wwwroot などです。 |
$(SafeParentName) |
有効な名前形式で指定された、直接の親の名前です。たとえば、.resx ファイルの場合は、直接の親であるフォームの名前です。 |
$(SafeInputName) |
ファイル拡張子を削除した、有効なクラス名としてのファイル名です。 |
$(SafeRootNamespace) |
プロジェクト ウィザードでコードが追加される名前空間の名前です。この名前空間名には、有効な C++ 識別子で許可される文字列だけを使用します。 |
$(FxCopDir) |
fxcop.cmd ファイルへのパスです。fxcop.cmd ファイルは、Visual C++ のすべてのエディションでインストールされるとは限りません。 |
1. プロパティがどのように継承されるかを確認するには、プロパティの [コマンド ライン] プロパティ ページを使用します。プロパティの継承の詳細については、「プロパティ ページを使用したプロジェクト設定の指定」を参照してください。使い方の例については、「$(Inherit) と $(NoInherit) の使用方法」を参照してください。