CMDIChildWndEx::GetDocumentName
更新 : 2007 年 11 月
MDI 子ウィンドウに表示されているドキュメントの名前を返します。
virtual LPCTSTR GetDocumentName(
CObject** pObj
);
戻り値
ドキュメントの名前を含む文字列へのポインタ。
解説
ドキュメントは、MDI 子ウィンドウに表示されます。通常、このウィンドウには、ファイルから読み込まれたデータ、またはファイルに保存されているデータが表示されます。したがって、ドキュメントの名前はファイルの名前です。GetDocumentName の既定の実装では、CDocument::GetPathName から取得された文字列が返されます。
ウィンドウにファイルから読み込まれていないドキュメントを表示する場合、派生クラスでこのメソッドをオーバーライドし、一意のドキュメント識別子を返します。
フレームワークは、すべての開いたドキュメントの状態を保存するとき、GetDocumentName を呼び出します。返される文字列はレジストリに書き込まれます。
フレームワークが後で状態を復元するとき、ドキュメント名がレジストリから読み込まれ、CMDIFrameWndEx::CreateDocumentWindow に渡されます。CMDIFrameWndEx 派生クラスでこのメソッドをオーバーライドし、この名前を持つドキュメントを作成または開き、この名前を持つファイルを読み込みます。ドキュメントがファイルに基づいていない場合は、ドキュメント識別子自体に基づいてドキュメントを作成します。ドキュメントを保存および復元する場合に限り、上記の操作を実行する必要があります。
使用例
GetDocumentName メソッドの使用例を次に示します。このコード スニペットは、VisualStudioDemo サンプル : MFC Visual Studio アプリケーション からのものです。
LPCTSTR CChildFrame::GetDocumentName(CObject** pObj)
{
if (DYNAMIC_DOWNCAST(CStartView, GetActiveView()) != NULL)
{
return g_strStartViewName;
}
return CMDIChildWndEx::GetDocumentName(pObj);
}
必要条件
ヘッダー : afxMDIChildWndEx.h