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.NET Compact Framework の構成ファイル設定

更新 : 2007 年 11 月

.NET Compact Framework は、デスクトップ上でサポートされる構成ファイル設定のサブセットをサポートします。構成ファイル設定は、アプリケーション構成ファイルやデバイスの構成ファイルに含めることができます。

存在する場合、アプリケーション構成ファイルは、アプリケーションの実行可能ファイルと同じフォルダに配置する必要があります。また、applicationname.exe.config の名前付け規則に準拠することが必要です。このファイルを使用して、アプリケーションの構成を制御します。

存在する場合、デバイス構成ファイルは、device.config という名前で \Windows ディレクトリに格納する必要があります。このファイルを使用して、デバイスの構成を制御します。

デバイス構成ファイルに設定する値はグローバルであり、すべてのアプリケーションに適用されます。ただし、アプリケーション構成ファイルに対応する要素を含めると、デバイス構成ファイルに設定した値は、アプリケーション構成ファイルの値によってオーバーライドされます。

次の表に、サポートされる構成ファイル設定を示します。

Bb629366.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

<publisherPolicy> 要素はサポートされていません。

要素

定義

<supportedRuntime>

アプリケーションまたはデバイスで使用される .NET Compact Framework のランタイム バージョンを指定します。たとえば、.NET Compact Framework version 1.0 でビルドされたアプリケーションを、.NET Compact Framework 2.0 がインストールされたデバイス上で強制的に実行できます。

Bb629366.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :
また、プログラムで Environment オブジェクトを使用して、ランタイムのバージョンを確認する方法もあります。

<bindingRedirect>

アプリケーションがバインドするアセンブリ バージョンを指定します。アプリケーションをビルドしたアセンブリと比較して新しいバージョンを指定することもできますし、古いバージョンを指定することもできます。

<compatibilityVersion>

指定されたバージョンの互換モードを指定します。この要素を使用すると、ランタイムは以前のバージョンのランタイムの動作を呼び出します。この設定は、ほとんどの場合、診断目的のみに使用されます。この要素は、.NET Compact Framework でのみサポートされています。

次の表に、特定の設定のサポートが追加された、.NET Compact Framework のバージョンを示します。

要素

アプリケーション構成サポート

デバイス構成サポート

<supportedRuntime>

2.0

3.5

<bindingRedirect>

2.0

2.0 SP2

<compatibilityVersion>

2.0

サポートなし。

参照

処理手順

方法 : ランタイム バージョンを設定する

その他の技術情報

.NET Compact Framework でのアプリケーションとコア タスクの構築