Transitive プロパティ
更新 : 2007 年 11 月
ターゲット コンピュータへのインストールまたは再インストール時に、選択したフォルダ、ファイル、レジストリ キー、またはレジストリ値の Condition プロパティをインストーラが再評価するかどうかを決定します。
メモ : |
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このプロパティは高度な機能なので、使用時には注意が必要です。 |
設定
Transitive プロパティの設定値は以下のとおりです。
設定値 |
説明 |
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False |
選択したアイテムの Condition プロパティは、アプリケーションまたはコンポーネントの初回のインストール時にだけ評価されます。 Condition が True と評価されたアイテムはインストールされ、Condition が False と評価されたアイテムはインストールされません。 Condition プロパティは、将来のインストールまたは再インストールのときに再評価されません。このため、あるコンポーネントがインストールされるかどうかは、初期インストール時の Condition プロパティの評価に基づいて決定されます。 |
True |
選択したアイテムの Condition プロパティは、アプリケーションまたはコンポーネントの各インストール時に再評価されます。Condition プロパティが True と評価された場合にインストールされます。 |
解説
Transitive プロパティが False に設定されている場合は、アプリケーションまたはコンポーネントを後から追加インストールまたは再インストールすると予期しない結果が発生することがあります。
たとえば、あるファイルの Condition プロパティが VersionNT>=500 に設定されていて、Transitive プロパティが False に設定されているとします。
この例では、Condition プロパティは、ターゲット コンピュータのオペレーティング システムが Windows 2000 (以前は Microsoft Windows NT 5.0 呼んでいた) 以降であるとインストーラが判断しない限り、ファイルをインストールしないことを指定しています。False が設定されている Transitive プロパティは、初期インストール後にインストーラが Condition プロパティを再評価しないことを指定しています。
つまり、オペレーティング システムが Windows 95 であるとインストーラが判断した場合は、このファイルをインストールせず、インストール条件の False 評価を保存することを意味します。後からオペレーティング システムを Windows 2000 にアップグレードして、このアプリケーション (またはこのコンポーネントを含むアプリケーション) をインストールまたは再インストールする場合、インストーラは VersionNT>=500 条件を再評価せず、ファイルはそう意図した場合であってもインストールまたはアップグレードされないままになります。
このようなエラーを回避するには、Transitive プロパティを True に設定します。