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チュートリアル : マスター/詳細アプリケーション

更新 : 2007 年 11 月

このチュートリアルでは、Visual Studio 統合開発環境 (IDE: Integrated Development Environment) を使用して、データベースに接続し、プロジェクトに含めるデータベース オブジェクトを選択し、データ連結コントロールを作成して、スマート デバイス アプリケーションにデータを表示する方法について説明します。

7bx62e55.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

お使いのマシンで、Visual Studio ユーザー インターフェイスの一部の要素の名前や場所が、次の手順とは異なる場合があります。これらの要素は、使用している Visual Studio のエディションや独自の設定によって決まります。詳細については、「Visual Studio の設定」を参照してください。

このチュートリアルは、[Visual Basic 開発設定] と 「Visual C# 開発設定] を使用して記述されています。

前提条件

SQL Server Compact 3.5 用の Northwind データベースは、Visual Studio に付属しています。

7bx62e55.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

開発用コンピュータで管理者ではない場合、既定の位置 (drive:\Program Files\Microsoft SQL Server Compact Edition\v3.5\Samples) にある Northwind.sdf ファイルを開くことができません。指示に従って、ファイルをデスクトップまたは My Documents にコピーして開いてください。

対象デバイスの選択

ソリューションを配置するときにデバイス選択のダイアログが表示されるようにするには、次の手順を実行します。

配置時にデバイス選択のダイアログを表示するには

  1. [ツール] メニューの [オプション] をクリックし、[デバイス ツール] を展開します。次に、[全般] をクリックします。

  2. [デバイス プロジェクトの配置前に選択できるデバイスを表示] チェック ボックスをオンにします。

アプリケーションの作成

これは、このチュートリアルのデータ機能をホストする Windows フォームのサンプル アプリケーションです。

Windows フォームのデバイス プロジェクトを作成するには

  1. (Visual Basic) Visual Studio で [ファイル] メニューの [新しいプロジェクト] をクリックします。

    または

    (Visual C#) Visual Studio で [ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[プロジェクト] をクリックします。

  2. [プロジェクトの種類] ペインで、[Visual Basic] または [Visual C#] を展開し、[スマート デバイス] をクリックします。次に、[テンプレート] ペインで、[スマート デバイス プロジェクト] をクリックし、[名前] ボックスに「MasterDetailSample」と入力し、[OK] をクリックします。

  3. [新しいスマート デバイス プロジェクトの追加] ダイアログ ボックスで、[ターゲット プラットフォーム] ボックスの一覧の [Pocket PC 2003] をクリックします。次に、[デバイス アプリケーション] をクリックし、[OK] をクリックします。

    Windows フォーム デザイナに Pocket PC デバイスが表示されます。

データ機能の追加

ここでは、次の作業を行います。

  • データ ソースの種類の選択

  • データ接続の選択と構成

  • データベース オブジェクトの選択

  • フォームにデータ連結コントロールを追加

データ ソースの種類を選択するには

  1. [データ] メニューで、[新しいデータ ソースの追加] をクリックし、データ ソース構成ウィザードを起動します。

  2. [データソースの種類を選択] ページで、[データベース] を選択し、[次へ] をクリックします。

データ接続の選択と構成を行うには

  1. [データ接続の選択] ページの [新しい接続] をクリックします。

  2. [データ ソースの選択] ダイアログ ボックスで、[Microsoft SQL Server Compact 3.5] を選択し、[続行] をクリックします。

    7bx62e55.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    設定や前のプロジェクトによっては、[データ ソースの選択] ダイアログ ボックスではなく、[接続の追加] ダイアログ ボックスが表示されることがあります。この場合、[接続の追加] ダイアログ ボックスの [変更] をクリックすると、[データ ソースの変更] ダイアログ ボックスが表示されます。[Microsoft SQL Server Compact 3.5] を選択し、[OK] をクリックします。

  3. [接続の追加] ダイアログ ボックスで、[マイ コンピュータ] を選択します。

  4. [接続の追加] ダイアログ ボックスで、[参照] をクリックします。

  5. [SQL Server Compact 3.5 データベース ファイルの選択] ダイアログ ボックスで、[Northwind.sdf] を選択し、[開く] をクリックします。

  6. [接続の追加] ダイアログ ボックスの [パスワード] ボックスは空のままにします。

    このデータベースにはパスワードがありません。

    7bx62e55.alert_security(ja-jp,VS.90).gifセキュリティに関するメモ :

    実際のアプリケーションで使用されるデータベース用の強力なパスワードを使用してください。

  7. [接続の確認] をクリックして接続を確認します。

    7bx62e55.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    Northwind.sdf ファイルへのアクセスが拒否された場合、ファイルをデスクトップにコピーして、そのコピーを開きます。この問題は、開発用コンピュータ上で既定の位置にあるファイルを開くのに十分なアクセス権がないときに発生します (既定の場所については、このチュートリアルの最初の説明を参照してください)。

  8. 接続の成功を示すメッセージ ボックスの [OK] をクリックし、[接続の追加] ダイアログ ボックスの [OK] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。

  9. [データ接続の選択] ページの [次へ] をクリックします。

  10. ファイルをプロジェクトにコピーするかどうかを確認するメッセージ ボックスに対して、[はい] をクリックします。

データベース オブジェクトを選択するには

  1. [データベース オブジェクトの選択] ページの [テーブル] を展開し、[Customers] テーブルと [Orders] テーブルをクリックします。

  2. [完了] をクリックします。

    NorthwindDataset が作成されます。このデータ ソースは、[データ] メニューの [データ ソースの表示] をクリックすると表示されます。

フォームにデータ バインド コントロールを追加するには

  1. [データ ソース] ウィンドウで、[Customers] テーブルをクリックします。次に、ドロップダウン矢印をクリックし、[DataGrid] オプションをクリックします。

  2. デザイナで、[データ ソース] ウィンドウからフォーム上に [Customers] テーブルをドラッグします。

    ウィンドウの上部にグリッド位置を指定します。

  3. [データ ソース] ウィンドウで、[Customers] テーブルを展開して、[Orders] テーブルを表示します。

    7bx62e55.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    これは、[Customers] テーブル内に表示される [Orders] テーブルです。[Customers] テーブルと同じツリー レベルにある [Orders] テーブルではありません。

  4. この [Orders] テーブルのドロップダウン矢印をクリックし、[DataGrid] オプションを選択します。

  5. デザイナで、[データ ソース] ウィンドウからフォーム上に [Orders] テーブルをドラッグします。

    ウィンドウの下部にグリッド位置を指定します。

アプリケーションのテスト

このセクションでは、アプリケーションを構築して Pocket PC 2003 SE エミュレータにダウンロードし、アプリケーションが正常に機能することを確認します。

アプリケーションをテストするには

  1. [デバッグ] メニューの [デバッグなしで開始] または [デバッグ開始] をクリックします。

  2. [配置] ダイアログ ボックスで、[Pocket PC 2003 SE エミュレータ] を選択し、[配置] をクリックします。

    配置の進行状況がステータス バーに表示されます。エミュレータへの配置には時間がかかることがあります。

  3. アプリケーションをエミュレータで実行する場合、キーボードの↑キーと↓キーを使用するか、エミュレータの NAVIGATION コントロールを使用して、[Customers] グリッドで選択したレコードを変更します。選択したレコードが [Orders] グリッドで変更されることを確認します。

他のチュートリアルの準備

他のチュートリアルを実行する場合、または他のプロジェクトを開く場合、エミュレータをシャットダウンし、このソリューションを終了できます。

エミュレータとソリューションを終了するには

  1. エミュレータの [ファイル] メニューで、[終了] をクリックします。

  2. [デバイス エミュレータ] メッセージ ボックスで、エミュレータの状態を保存する確認メッセージが表示された場合は、[いいえ] をクリックします。

  3. 接続が切断されたことを示すメッセージ ボックスに対して、[OK] をクリックします。

  4. (Visual Basic) [ファイル] メニューの [プロジェクトを閉じる] をクリックします。

    プロジェクトまたはソリューションの保存を確認するメッセージが表示された場合、後で再利用するには [保存] をクリックします。保存しない場合は [破棄] をクリックします。

    または

    (Visual C#) [ファイル] メニューの [ソリューションを閉じる] をクリックします。

参照

参照

データ ソース構成ウィザード

その他の技術情報

データに関するチュートリアル

データへのアクセス (Visual Studio)