CDaoErrorInfo 構造体
更新 : 2007 年 11 月
CDaoErrorInfo 構造体は、データ アクセス オブジェクト (DAO: Data Access Objects) 用に定義されたエラー オブジェクトについての情報を保持します。
struct CDaoErrorInfo
{
long m_lErrorCode;
CString m_strSource;
CString m_strDescription;
CString m_strHelpFile;
long m_lHelpContext;
};
パラメータ
m_lErrorCode
数値の DAO エラー コードです。DAO ヘルプの「Trappable Data Access Errors」を参照してください。m_strSource
エラーが発生する原因になったオブジェクトまたはアプリケーションの名前です。Source プロパティはエラーが発生する原因になったオブジェクトを表す文字列式を示します。通常、この式はオブジェクト クラス名です。詳細については、DAO ヘルプの「Source Property」を参照してください。m_strDescription
エラーに関連付けられた説明用の文字列です。詳細については、DAO ヘルプの「Description Property」を参照してください。m_strHelpFile
Microsoft Windows ヘルプ ファイルの完全パスです。詳細については、DAO ヘルプの「HelpContext, HelpFile Properties」を参照してください。m_lHelpContext
Microsoft Windows ヘルプ ファイルのコンテキスト ID です。詳細については、DAO ヘルプの「HelpContext, HelpFile Properties」を参照してください。
解説
MFC は DAO エラー オブジェクトをクラスとしてカプセル化していません。代わりに CDaoException クラスが、すべてのワークスペースを含む DAO DBEngine オブジェクトに保持されている Errors コレクションにアクセスするインターフェイスを提供します。MFC DAO 操作が CDaoException オブジェクトをスローして、それをユーザーがキャッチすると、MFC では CDaoErrorInfo 構造体を設定し、例外処理オブジェクトの m_pErrorInfo メンバに格納します。DAO を直接呼び出す場合は、m_pErrorInfo を設定するために、例外処理オブジェクトの GetErrorInfo メンバ関数を独自に呼び出す必要があります。
DAO エラーの処理の詳細については、「例外処理 : データベースの例外」を参照してください。関連情報については、DAO ヘルプの「Error Object」を参照してください。
CDaoException::GetErrorInfo メンバ関数で取得した情報は、CDaoErrorInfo 構造体に格納されます。DAO インターフェイスを直接呼び出している間に発生した可能性があるエラーを確認するには、例外ハンドラでキャッチする CDaoException オブジェクトの m_pErrorInfo データ メンバをチェックするか、明示的に作成する CDaoException オブジェクトから GetErrorInfo メンバ関数を呼び出します。デバッグ用のビルドでは、CDaoErrorInfo は、Dump メンバ関数も定義します。Dump 関数を使って CDaoErrorInfo オブジェクトの内容をダンプできます。
必要条件
ヘッダー : afxdao.h