高速ビルドおよび小容量のヘッダー ファイル
更新 : 2007 年 11 月
ビルド処理を高速化するために、Visual C++ には、使用頻度の低い API を除外することによって Win32 ヘッダー ファイルのサイズを小さくする以下の定義が用意されています。
VC_EXTRALEAN
WIN32_LEAN_AND_MEAN
VC_EXTRALEAN は、WIN32_LEAN_AND_MEAN、および NOCOMM や NOSOUND などのいくつかの NOservice 定義を定義します。NOservice 定義の一覧については、ヘッダー ファイル Windows.h および MFC のヘッダー ファイル afxv_w32.h を参照してください。
Visual C++ のアプリケーション ウィザードで作成されたアプリケーションでは、VC_EXTRALEAN が自動的に使用されます。レガシ MFC アプリケーションでは、VC_EXTRALEAN を手動で定義して、ビルド処理を高速化できます。
非 MFC アプリケーションでは、WIN32_LEAN_AND_MEAN および適用できる NOservice 定義を定義して、ビルド時間を短縮できます。
定義に含まれていない API の使用を試みると、コンパイラ エラーが発生します。たとえば、NOCOMM または VC_EXTRALEAN を定義するプログラムで PurgeComm の使用を試みると、以下のエラーが発生します。
error C2065: 'PurgeComm' : undeclared identifier
error C2064: term does not evaluate to a function
詳細については、https://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja-jp;166474 を参照してください。