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Windows ベース アプリケーションの概要

更新 : 2007 年 11 月

Microsoft Visual Studio には、ユーザーのコンピュータでローカルに動作する Windows ベースのアプリケーションを開発する方法がいくつかあります。Visual Studio では、Windows フォームを使用して Windows ベースのアプリケーションとユーザー インターフェイス (UI) を作成できます。また、Visual Studio または .NET Framework version 2.0 Software Development Kit (SDK) を使用して Windows サービス アプリケーションを作成することや、Visual Studio プロジェクト ウィザードを使用して Windows の Win32 ベースのアプリケーションを作成することもできます。Visual Studio 2008 以降では、Windows Presentation Foundation (WPF) を使用して Windows ベースのアプリケーションを作成できます。

Visual Studio の Windows ベース アプリケーション

Visual Studio において、Windows ベースのアプリケーションは、.NET Framework を中心に構築されます。.NET Framework は、高度なアプリケーションの開発に使用できる多彩なクラスの集合です。Windows ベースのアプリケーションは、.NET Framework で動作するプログラミング言語 (Visual Basic、C#、Visual J#、C++、およびその他多数) と .NET Framework デバッグ ツールを使用して作成できます。

Windows ベース アプリケーションを作成するために .NET Framework クラスを使用することには、他のメリットもあります。オペレーティング システム サービスにアクセスすることで、対象ユーザーのコンピュータ環境に用意された機能を利用できます。データにアクセスするには、ADO.NET を使用します。詳細については、「Visual Studio を使用したデータ アプリケーションの作成」を参照してください。GDI+ を使用すると、Windows フォーム アプリケーションで高度な描画やペイントを実行できます。詳細については、「Windows フォームにおけるグラフィックスと描画」を参照してください。作成する Windows ベース アプリケーションから、XML Web サービスを介して公開されたメソッドを呼び出すことで、各種ソースおよびパートナーから得られる情報とコンピュータ リソースを活用できます。詳細については、「マネージ コードを使用した Web サービスのプログラミングの概要」を参照してください。

Windows ベース アプリケーション開発用の Visual Studio ツール

Windows アプリケーションは、その他の .NET Framework アプリケーションと同様に、テキスト エディタでの作成、.NET Framework のメソッドおよびクラスの呼び出し、アプリケーションのコマンド ラインでのコンパイル、および生成された実行可能アプリケーションの配布が可能です。

また、Visual Studio を使用することもできます。Visual Studio を使用して Windows ベースのアプリケーションを作成すると、手動でコードを書いた場合と基本的に同じアプリケーションが作成されます。Visual Studio を使用する利点は、信頼性の高いアプリケーションをすばやく簡単に開発するためのツールを利用できることです。Windows ベース アプリケーションの開発に使用する主なツールを次に示します。

  • ドラッグ アンド ドロップ コントロールを使った Windows フォームのビジュアルなデザイナ。詳細については、「Windows フォーム デザイナ」を参照してください。

  • Windows Presentation Foundation のビジュアル デザイナ。詳細については、「Visual Studio での Windows Presentation Foundation」を参照してください。

  • ステートメントの自動補完や構文チェックなどの IntelliSense 機能を備えたコード対応エディタ。

  • 統合されたコンパイルおよびデバッグ。

  • ローカル、イントラネット、インターネットを介した配置など、アプリケーション ファイルの作成および管理のためのプロジェクト管理ツール。

Visual Studio の使用経験がある開発者にとって、これらの機能は馴染みやすく、以前のバージョンの Visual Basic や Visual C++ で使用された機能と似ています。Visual Studio 2005 では、Windows ベースのアプリケーションを開発するための多数のツールがこれらの機能に追加されています。

Windows ベース アプリケーションの種類

Visual Studio では、複数の種類の Windows ベースのアプリケーションを開発できます。.NET Framework の機能を最大限に活用した Windows フォームおよび Windows サービス アプリケーションを作成できます。また、Visual C++ を使用して Win32 ベースのアプリケーションを作成することもできます。

Windows フォーム

Windows フォームの詳細および Visual Studio での使用方法については、次のトピックを参照してください。

トピック

説明

Windows フォームについて

Windows フォームを作成および開発する方法について説明します。

Windows フォームのチュートリアルおよび方法のトピック

Windows フォームに基づいて、一般的に作成されるアプリケーションの開発方法の詳細な手順を説明するトピックの一覧が用意されています。

Windows フォーム コントロール

Windows フォーム コントロールの特徴と使用法を説明する一連のトピックが含まれています。

Windows Presentation Foundation アプリケーション

Windows Presentation Foundation (WPF) の詳細および Visual Studio 2008 を使用した WPF アプリケーションの作成方法については、次のトピックを参照してください。

トピック

説明

Windows Presentation Foundation の概要

WPF を使用したアプリケーション開発のあらゆる側面の概要について説明します。

WPF デザイナの概要

WPF デザイナ を使用した WPF アプリケーションの開発方法を詳細に説明するトピックの一覧が用意されています。

Windows サービス アプリケーション

Visual Studio または .NET Framework version 2.0 Software Development Kit (SDK) を使用すると、サービスとしてインストールされるアプリケーションを作成することにより、サービスを作成できます。このアプリケーションは Windows サービスと呼ばれます。.NET Framework 機能を使用することで、サービスの作成とインストール、開始や停止など、サービスの動作を制御することもできます。

詳細については、「Windows サービス アプリケーション」を参照してください。

Win32 プロジェクト

プロジェクト ウィザードを使用することにより、コンソール アプリケーション、Windows ベースの実行可能アプリケーション、ダイナミック リンク ライブラリ (DLL)、スタティック ライブラリなどの Win32 プロジェクト タイプを作成できます。

詳細については、「Win32 Windows アプリケーションの作成」を参照してください。

参照

概念

Windows フォームと Web フォーム間の選択

その他の技術情報

Windows ベースのアプリケーションの作成

Windows フォーム