TypeName 関数 (Visual Basic)
更新 : 2007 年 11 月
変数に関するデータ型情報を含む文字列型 (String) の値を返します。
Public Function TypeName(ByVal VarName As Object) As String
パラメータ
- VarName
必ず指定します。オブジェクト型 (Object) の変数です。Option Strict が Off であれば、構造体を除くすべてのデータ型の変数を渡すことができます。
解説
VarName の内容と、TypeName から返される文字列 (String) 値の関係を次の表に示します。
VarName の内容 |
返される文字列 |
---|---|
16 ビットの True または False の値型 |
"Boolean" |
8 ビットのバイナリの数値型 |
"Byte" |
16 ビットの文字型の数値型 |
"Char" |
64 ビットの日付型と時刻型の値 |
"Date" |
参照不可能なデータまたは存在しないデータを示す参照型 |
"DBNull" |
128 ビットの固定小数点数値型 |
"Decimal" |
64 ビットの浮動小数点数値型 |
"Double" |
32 ビット整数型値 |
"Integer" |
特定されていないオブジェクトを指す参照型 |
"Object" |
objectclass クラスから作成された特殊オブジェクトを参照する参照型 |
"objectclass" |
64 ビット整数型値 |
"Long" |
現在オブジェクトが割り当てられていない参照型 |
"Nothing" |
8 ビット符号付き整数値型 |
"SByte" |
16 ビット整数型値 |
"Short" |
32 ビットの浮動小数点数値型 |
"Single" |
16 ビットの文字列を指す参照型 |
"String" |
32 ビット符号なし整数値型 |
"UInteger" |
64 ビット符号なし整数値型 |
"ULong" |
16 ビット符号なし整数値型 |
"UShort" |
VarName が配列の場合は、上の表のいずれかの文字列に、空のかっこが付いた文字列が返されます。たとえば、VarName が整数の配列を指す場合、TypeName は "Integer()" を返します。
TypeName がクラスなどの参照型の名前を返す場合、修飾名ではなく名前そのものだけを返します。たとえば、VarName が System.Drawing.Printing.PaperSource クラスのオブジェクトを指す場合、TypeName は "PaperSource" を返します。変数が特定のクラス型に宣言されているが、オブジェクトが変数に割り当てられていなければ、TypeName は "Nothing" を返します。
使用例
次の例は、TypeName 関数を使って、いくつかの変数のデータ型情報を返します。
Dim testType As String
Dim strVar As String = "String for testing"
Dim decVar As Decimal
Dim intVar, arrayVar(5) As Integer
testType = TypeName(strVar)
' The preceding call returns "String".
testType = TypeName(decVar)
' The preceding call returns "Decimal".
testType = TypeName(intVar)
' The preceding call returns "Integer".
testType = TypeName(arrayVar)
' The preceding call returns "Integer()".
必要条件
名前空間 : Microsoft.VisualBasic
モジュール : Information
アセンブリ : Visual Basic ランタイム ライブラリ (Microsoft.VisualBasic.dll)