new 演算子 (CRT)
更新 : 2007 年 11 月
ヒープからメモリ ブロックを割り当てます。
void *__cdecl operator new(
size_t count
);
void *__cdecl operator new(
size_t count,
void * object
) throw();
void *__cdecl operator new(
size_t count,
const std::nothrow_t&
) throw();
パラメータ
count
メモリ割り当てのサイズ。object
オブジェクトが作成されるメモリ ブロックへのポインタ。
戻り値
新たに割り当てられるストレージの最下位バイト アドレスへのポインタ。
解説
この形式の operator new は、ベクタ型の new (operator new[]) に対して、スカラ型の new と呼ばれます。
この演算子の 1 番目の形式は、仮引数なしの形式と呼ばれます。第 2 の形式は仮引数付き、第 3 の形式は例外をスローしない、仮引数付きと呼ばれます。
この演算子の 1 番目の形式はコンパイラによって定義され、プログラムに new.h をインクルードする必要がありません。
operator delete は operator new によって割り当てられたメモリを解放します。
割り当てに失敗したときに operator new が null を返すか、例外をスローするかを設定できます。詳細については、「The new and delete Operators」を参照してください。
CRT の operator new の動作は、スローの動作を除き、標準 C++ ライブラリの operator new と同じです。
必要条件
ルーチン |
必須ヘッダー |
---|---|
new |
<new.h> |
互換性の詳細については、「C ランタイム ライブラリ」の「互換性」を参照してください。
ライブラリ
C ランタイム ライブラリのすべてのバージョン。
使用例
スカラ型で仮引数なしの operator new の使用方法を次に示します。
// crt_new1.cpp
#include <stdio.h>
int main() {
int * i = new int(6);
printf("%d\n", *i);
delete i;
}
スカラ型で仮引数付きの operator new の使用方法を次に示します。
// crt_new2.cpp
#include <stdio.h>
#include <new.h>
int main() {
int * i = new int(12);
printf("*i = %d\n", *i);
// initialize existing memory (i) with, in this case, int(7)
int * j = new(i) int(7); // placement new
printf("*j = %d\n", *j);
printf("*i = %d\n", *i);
delete i; // or, could have deleted j
}
スカラ型で例外をスローしない、仮引数付きの operator new の使用方法を次に示します。
// crt_new3.cpp
#include <stdio.h>
#include <new.h>
int main() {
// allocates memory, initialize (8) and if call fails, new returns null
int * k = new(std::nothrow) int(8); // placement new
printf("%d\n", *k);
delete k;
}
.NET Framework の相当するアイテム
適用できません。標準 C 関数を呼び出すには、PInvoke を使用します。詳細については、「プラットフォーム呼び出しの例」を参照してください。