default (C++)
コクラスで定義されたカスタムまたはディスパッチ インターフェイスが、既定のプログラム可能なインターフェイスを表すことを示します。
[ default(
interface1,
interface2
) ]
パラメータ
interface1
属性 default で定義されたクラスに基づいてオブジェクトを作成する、スクリプト環境で使用できる既定のインターフェイス。既定のインターフェイスを指定しない場合は、最初に出現するソース以外のインターフェイスが既定のインターフェイスとして使用されます。
interface2 (省略可能)
既定のソース インターフェイス。このインターフェイスの指定にも属性 source を使う必要があります。既定のソース インターフェイスを指定しない場合は、最初のソース インターフェイスが既定のインターフェイスとして使用されます。
解説
C++ 属性 default の機能は、Microsoft インターフェイス定義言語 (MIDL: Microsoft Interface Definition Language) 属性 default と同じです。属性 default は属性 case と一緒に使用されます。
使用例
既定のプログラム可能なインターフェイスとして ICustomDispatch を指定するための、coclass の定義での default の使用例を次のコードに示します。
// cpp_attr_ref_default.cpp
// compile with: /LD
#include "windows.h"
[module(name="MyLibrary")];
[object, uuid("9E66A290-4365-11D2-A997-00C04FA37DDB")]
__interface ICustom {
HRESULT Custom([in] long l, [out, retval] long *pLong);
};
[dual, uuid("9E66A291-4365-11D2-A997-00C04FA37DDB")]
__interface IDual {
HRESULT Dual([in] long l, [out, retval] long *pLong);
};
[object, uuid("9E66A293-4365-11D2-A997-00C04FA37DDB")]
__interface ICustomDispatch : public IDispatch {
HRESULT Dispatch([in] long l, [out, retval] long *pLong);
};
[ coclass,
default(ICustomDispatch),
source(IDual),
uuid("9E66A294-4365-11D2-A997-00C04FA37DDB")
]
class CClass : public ICustom, public IDual, public ICustomDispatch {
HRESULT Custom(long l, long *pLong) { return(S_OK); }
HRESULT Dual(long l, long *pLong) { return(S_OK); }
HRESULT Dispatch(long l, long *pLong) { return(S_OK); }
};
int main() {
#if 0 // Can't instantiate without implementations of IUnknown/IDispatch
CClass *pClass = new CClass;
long llong;
pClass->custom(1, &llong);
pClass->dual(1, &llong);
pClass->dispinterface(1, &llong);
pClass->dispatch(1, &llong);
delete pClass;
#endif
return(0);
}
default の使用例については、「source」も参照してください。
必要条件
属性コンテキスト
対象 |
class、struct、データ メンバ |
複数回の適用 |
不可 |
必要な属性 |
coclass (class または struct に適用する場合) |
無効な属性 |
なし |
詳細については、「属性コンテキスト」を参照してください。