CPrintDialogEx クラス
更新 : 2007 年 11 月
Windows 2000 の [印刷] プロパティ シートに提供されるサービスをカプセル化します。
class CPrintDialogEx : public CCommonDialog
解説
アプリケーションの印刷処理の大部分をフレームワークに任せることができます。印刷処理のためのフレームワークの使い方の詳細については、「印刷」を参照してください。
フレームワークを利用せずに、作ったアプリケーションで印刷処理を行う場合は、提供されているコンストラクタで CPrintDialogEx クラスを構築して "そのまま" の形で利用できます。または、CPrintDialogEx クラスから独自のダイアログ クラスを派生し、必要に応じたコンストラクタを作成することもできます。いずれの場合も、これらのダイアログ ボックスは CCommonDialog クラスから派生したものなので、標準の MFC のダイアログ ボックスと同等の動作をします。
CPrintDialogEx オブジェクトを使うには、まず CPrintDialogEx コンストラクタを使ってオブジェクトを作成します。ダイアログ ボックスが作成された後は、ダイアログ ボックスのコントロールの値を初期化するために m_pdex 構造体の任意の値で設定または変更できます。m_pdex 構造体の型は、PRINTDLG です。この構造体の詳細については、Windows SDK を参照してください。
m_pdex で hDevMode や hDevNames メンバの独自のハンドルを用意しないときは、ダイアログ ボックスを終了するときにハンドルを解放するために必ず Windows の GlobalFree 関数を呼び出してください。
ダイアログ ボックスのコントロールを初期化した後は、ダイアログ ボックスを表示し、ユーザーが印刷オプションを選択できるように DoModal メンバ関数を呼び出します。DoModal 関数の戻り値により、ユーザーが [OK]、[適用]、[キャンセル] のいずれをクリックしたかがわかります。
[OK] をクリックしたときは、CPrintDialogEx のメンバ関数を使うことで、入力された情報を取得できます。
CPrintDialogEx::GetDefaults メンバ関数は、ダイアログ ボックスを表示せずに現在の既定のプリンタを取得するのに使います。このメソッドはユーザーの操作を必要としません。
ダイアログ ボックスの初期化中にエラーが発生したかどうかを確認し、そのエラーについての情報を得るために、Windows の CommDlgExtendedError 関数を使用できます。この関数の詳細については、Windows SDK を参照してください。
CPrintDialogEx の使い方の詳細については、「コモン ダイアログ クラス」を参照してください。
必要条件
ヘッダー : afxdlgs.h