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Visual Basic バージョンの Hello World!

更新 : 2007 年 11 月

次のコンソール プログラムは、Visual Basic バージョンの "Hello World!" プログラムです。このプログラムは "Hello, World!" という文字列を表示します。

' A "Hello, World!" program in Visual Basic.
Module Hello
  Sub Main()
      MsgBox("Hello, World!") ' Display message on computer screen.
  End Sub
End Module

このプログラムでは次の点が重要です。

  • コメント

  • Main プロシージャ

  • 入出力

  • コンパイルと実行

コメント

この例の 1 行目はコメントです。

' A "Hello, World!" program in Visual Basic.

単一引用符 (') は、その行の残りがコメントであることを意味し、コンパイラで無視されます。1 行全体をコメントにすることも、次に示すように、他のステートメントの最後にコメントを追加することもできます。

MsgBox("Hello, World!") ' Display message on computer screen.

Main プロシージャ

すべての Visual Basic アプリケーションには、Main という名前のプロシージャが含まれている必要があります。このプロシージャは、アプリケーションの開始点となり、アプリケーションの総合的な制御を行います。このプロシージャは、モジュールが読み込まれるときに呼び出されます。

Main には次の 4 種類があります。

  • Sub Main()

  • Sub Main(ByVal cmdArgs() As String)

  • Function Main() As Integer

  • Function Main(ByVal cmdArgs() As String) As Integer

最も一般的に使用されるプロシージャは、Sub Main() です。Windows フォーム アプリケーションを作成する場合以外は、アプリケーションのエントリ ポイントとなる Main プロシージャを作成する必要があります。詳細については、「Visual Basic の Main プロシージャ」を参照してください。

入出力

この例では、標準の Visual Basic ランタイム ライブラリを使用します。このライブラリは Microsoft.VisualBasic 名前空間を通じて使用できます。統合開発環境 (IDE: Integrated Development Environment) でプログラムをコンパイルする場合、Microsoft.VisualBasic のすべてのプロシージャとプロパティをインポートなしで使用できます。コマンド ラインを使ってコンパイルする場合は、Imports ステートメント (.NET 名前空間および型)をソース コードで使用するか、/imports (Visual Basic) コマンド ライン コンパイラ オプションを使用して、Microsoft.VisualBasic メンバをプログラムで使用できるようにする必要があります。

Main プロシージャは MsgBox 関数 (Visual Basic) を呼び出して、文字列 Hello, World! を含むメッセージ ボックスを表示します。

MsgBox("Hello, World!") ' Display message on computer screen.

コンパイルと実行

"Hello World!" プログラムをコンパイルするには、Visual Studio 統合開発環境またはコマンド ラインを使用します。

コマンド ラインからプログラムをコンパイルおよび実行するには

  1. 任意のテキスト エディタを使用してソース ファイルを作成し、Hello.vb などのファイル名で保存します。

  2. コンパイラを起動するには、次のコマンドを入力します。

    vbc Hello.vb

    ソース ファイル内に Microsoft.VisualBasic 名前空間のための Imports ステートメントがない場合は、/imports コマンド ライン コンパイラ オプションを vbc コマンドに追加できます。

    vbc Hello.vb /imports:Microsoft.VisualBasic

  3. プログラムにコンパイル エラーがない場合は、コンパイラによって Hello.exe ファイルが作成されます。

  4. プログラムを実行するには、次のコマンドを入力します。

    Hello

vbc コマンドに /main コマンド ライン コンパイラ オプションを追加して、Main を提供する名前空間とモジュールを指定することもできます。

IDE からプログラムをコンパイルおよび実行するには

  1. Visual Basic コンソール アプリケーション プロジェクトを作成します。

  2. コードをプロジェクト内にコピーします。

  3. [ビルド] メニューの適切なコマンドをクリックするか、または F5 キーを押して、プログラムをビルドおよび実行します ([デバッグ] メニューの [開始] に対応します)。

Visual Basic のコンパイラおよびコンパイラ オプションの詳細については、「コマンド ラインからのビルド (Visual Basic)」を参照してください。

参照

概念

Visual Basic の Main プロシージャ

参照

Visual Basic プログラムの構造

Imports ステートメント (.NET 名前空間および型)

/imports (Visual Basic)

MsgBox 関数 (Visual Basic)

Microsoft.VisualBasic

/main

その他の技術情報

コマンド ラインからのビルド (Visual Basic)