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式の構造

更新 : 2007 年 11 月

式は、列名、リテラル、演算子、および関数の任意の組み合わせで構成されます。

要素を組み合わせて式を作成するときには、次のガイドラインに従ってください。

  • 名前を入力して列を参照します。クエリで複数のテーブルを使用しているときに、一意でない列名が含まれる場合は、列名にテーブル名とピリオドを追加する必要があります。次の例では、列名 job_id をテーブル名 employee で修飾しています。

    employee.job_id
    
  • リテラル文字列を含めるときは単一引用符で囲みます。数値の場合は引用符は不要です。

    3465tdh9.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    一部のデータベースでは、単一引用符で囲まれた項目がリテラル値として解釈され、二重引用符で囲まれた項目が列やテーブル参照などのデータベース オブジェクトとして解釈されます。このため、クエリおよびデザイナでは二重引用符で囲まれた項目も受け入れることができますが、その項目が期待どおりに解釈されるとは限りません。SQL Server の場合、クエリおよびビュー デザイナは二重引用符を常にデータベース オブジェクトの区切り記号として解釈します。

  • 数値には標準の算術演算子を使用し、文字列の結合には連結演算子を使用します。

  • かっこを使用して演算子の優先順位を明確にします。

  • 関数を含める場合は、関数に渡す引数に対しても同じガイドラインを適用します。つまり、名前を入力して列を参照し、リテラル文字列は単一引用符で囲むなどです。

  • 関数の引数として列名を渡す場合は、列のデータ型がその引数に対して適切であることを確認してください。

  • スカラ値を返すユーザー定義関数を式に含めることができます。

次の表に、クエリでの式の使用法を示します。

式 *

結果

SELECT (price * .9)FROM products

割り引き価格 (price 列の値の 10% 引き) を表示します。

SELECT sales.qty, titles.price

FROM sales INNER JOIN titles ON sales.title_id = titles.title_id ORDER BY (sales.qty * titles.price)

2 つのテーブルを結合し、注文の合計値 (数量×価格) で結果セットを並べ替えます。

SELECT au_lname, au_fname FROM authors WHERE (SUBSTRING(phone, 1, 3) = '415')

市外局番がサンフランシスコ地域である著者を表示します。

SELECT ord_num, ord_date FROM sales WHERE (ord_date >= DATEADD(day, -10, GETDATE()))

sales テーブル内で最近 10 日間に発生した注文をすべて検索します。GETDATE( ) 関数で今日の日付が返されます。

*   ここに示した演算子および関数のいくつかは、特定のデータベースに固有のものです。使用できる演算子と関数の詳細については、データベースのドキュメントを参照してください。

参照

概念

式の定義済み変数

クエリでの式の使用

その他の技術情報

パラメータを使用したクエリの作成