Main() の戻り値 (C# プログラミング ガイド)
更新 : 2007 年 11 月
Main メソッドは、void 型として宣言できます。
static void Main()
{
//...
}
int 型を返すこともできます。
static int Main()
{
//...
return 0;
}
Main の戻り値を使用しない場合は、void を返します。そうすると、コードをわずかに簡素化できますが、整数を返すと、他のプログラムや、実行可能ファイルを呼び出すスクリプトにステータス情報を関連付けることができます。Main の戻り値の使用例を次に示します。
使用例
次の例では、バッチ ファイルを使用してプログラムを実行し、Main 関数の戻り値をテストします。プログラムを Windows で実行すると、Main 関数から返された値が、ERRORLEVEL という環境変数に格納されます。ERRORLEVEL 変数を検査することで、バッチ ファイルが実行結果を判断できます。従来より、ゼロの戻り値は、実行が成功したことを示します。次の例は、Main 関数からゼロを返す簡単なプログラムです。
class MainReturnValTest
{
static int Main()
{
//...
return 0;
}
}
この例ではバッチ ファイルを使用するため、このコードは、「方法 : 環境変数を設定する」で示すように、コマンド ラインからコンパイルするのが最適です。
次に、バッチ ファイルを使用して、上のコード例から生成された実行可能ファイルを呼び出します。このコードはゼロを返すため、バッチ ファイルは、成功を報告しますが、ゼロ以外の値を返すように上のコードを変更し、再コンパイルした後にバッチ ファイルを実行すると、失敗が示されます。
rem test.bat
@echo off
MainReturnValueTest
@if "%ERRORLEVEL%" == "0" goto good
:fail
echo Execution Failed
echo return value = %ERRORLEVEL%
goto end
:good
echo Execution Succeded
echo return value = %ERRORLEVEL%
goto end
:end
出力例
Execution Succeded
return value = 0
参照
処理手順
方法 : コマンド ライン引数を表示する (C# プログラミング ガイド)
方法 : foreach を使用してコマンド ライン引数にアクセスする (C# プログラミング ガイド)
概念
Main() とコマンド ライン引数 (C# プログラミング ガイド)