4. 環境変数
この章では、並列コードの実行を制御する OpenMP C/C++ API 環境変数 (または同等のプラットフォーム固有メカニズム) について説明します。環境変数の名前は大文字である必要があります。環境変数に割り当てられる値は大文字と小文字を区別しません。また、先頭および末尾に空白があってもかまいません。プログラムが開始した後に値が変更されても、その変更は無視されます。
環境変数は次のとおりです。
OMP_SCHEDULE はランタイム スケジュール タイプとチャンク サイズを設定します。
OMP_NUM_THREADS は実行中に使用できるスレッド数を設定します。
OMP_DYNAMIC はスレッド数の動的調整を有効または無効にします。
OMP_NESTED は入れ子にされた並列化を有効または無効にします。
この章の例では、これらの環境変数が Unix C シェル (csh) 環境で設定される場合のみを示します。次のように、Korn シェルと DOS の環境でも似たアクションになります。
csh:
setenv OMP_SCHEDULE "dynamic"ksh:
export OMP_SCHEDULE="dynamic"DOS:
set OMP_SCHEDULE="dynamic"