その他のレイアウト コンテナー
5 つの基本的なレイアウト パネル ([Canvas]、[DockPanel]、[Grid]、[StackPanel]、および [WrapPanel]) のほかにも、内部に含まれるオブジェクトの配置方法に影響を与えるレイアウト要素があります。このようなレイアウト パネルは便利ですが、複雑なユーザー インターフェイス (UI) シナリオをサポートするようには最適化されていません。それに対し、主要なレイアウト パネルは、このようなシナリオを適切に処理するように設計されています。これらの他のレイアウト パネルは、[アセット] パネル、または [ツール] パネルのレイアウト コンテナー ボタンを使用してプロジェクトに追加できます。
これらのレイアウト コンテナーの詳細については、MSDN ライブラリの .NET 開発のセクションを参照してください。
Border
[Border] オブジェクトは、別のオブジェクトの周囲に枠線、背景、またはその両方を描画する単純なオブジェクトです。[Border] オブジェクトは子オブジェクトを 1 つだけ含むことができます。複数の子オブジェクトを扱えるようにするには、[Border] オブジェクトの内部に [Grid] パネルまたは [Canvas] パネルを配置します。
Border オブジェクト
BulletDecorator (WPF のみ)
[BulletDecorator] オブジェクトは、子オブジェクトを 2 つだけ含むことができるオブジェクトです。通常は、テキスト文字列とグリフ (チェック ボックスなどのコントロールを表す) が含まれます。
[BulletDecorator] オブジェクト
Popup
[アセット] パネルで利用できる [Popup] オブジェクトは、アプリケーション内のどのコンテンツよりも前面に表示されるウィンドウですが、別のオブジェクトが基準になります。たとえば、追加情報とオプションをユーザーに提供するために、オブジェクトのコンテキスト メニューとしてポップアップを使用できます。[Popup] オブジェクトは子オブジェクトを 1 つ含むことができ、対象のオブジェクトを基準に配置されます。既定では、[Popup] オブジェクトの単一の子オブジェクトは [Grid] パネルです。[Grid] パネルを使用すると、[Popup] オブジェクト内で複数のオブジェクトを使用できます。たいていは、ポップアップを直接作成する必要はなく、代わりに、テンプレート内でポップアップを利用するメニューやコンボ ボックスなどのコントロールを利用します。[Popup] オブジェクトには [Placement] プロパティがあり、[プロパティ] パネルの [レイアウト] で設定できます。Placement プロパティは、ポップアップを呼び出すために使用されたオブジェクトを基準として、ポップアップの表示位置を決定します。
ScrollViewer
[ScrollViewer] オブジェクトを使用すると、それに含まれる子オブジェクトをスクロールできます。[ScrollViewer] は子オブジェクトを 1 つだけ受け付けるので、通常は、[StackPanel] パネル、[Canvas] パネル、[Grid] パネルなどのレイアウト パネルを内部で使用します。[ScrollViewer] オブジェクトに子オブジェクトを追加するたびに、既存の子オブジェクトは新しい子オブジェクトで上書きされます。[ScrollViewer] オブジェクトは、コンテンツのスクロールをサポートするために、リスト ボックスなどの他のコントロールのテンプレート内で使用されます。[ScrollViewer[ オブジェクト内の内容が大きすぎる場合は、内容の切り取りを有効にすることができます。必要に応じて、スクロール バーの無効、非表示、表示、自動表示を指定することもできます。
[ScrollViewer] オブジェクト
UniformGrid (WPF のみ)
[UniformGrid] オブジェクトは、同形の統一された [Grid] 領域内に子オブジェクトを整列します。[UniformGrid] オブジェクトは、[Grid] パネルの変形ではありません。指定した行数と列数に基づいて内部の各オブジェクトを等間隔に配置するため、タイル レイアウト オブジェクトと見なす方が適切です。行数と列数は、[プロパティ] パネルの [共通プロパティ] で指定できます。[UniformGrid] オブジェクトに子オブジェクトを追加すると、[UniformGrid] パネルが埋められるまで、各オブジェクトが、左から右に、上方から下方に向かって配置されます。これは、イメージ一覧などのコントロールで有用です。
UniformGrid オブジェクト
Viewbox (WPF のみ)
[Viewbox] オブジェクトは、ズーム コントロールと同様に、子オブジェクトをすべて拡大縮小します。[Viewbox] オブジェクトは子オブジェクトを 1 つだけ含むので、複数の子オブジェクトにズーム効果を適用するには、内部に [Canvas] パネルまたは [Grid] パネルを配置するのが普通です。
のズーム イン、ズーム アウト、反転された Viewbox オブジェクト