Configuration Manager で Mac コンピューター用のアプリケーションを作成および展開する方法
適用対象: System Center 2012 Configuration Manager SP1,System Center 2012 Configuration Manager SP2,System Center 2012 R2 Configuration Manager,System Center 2012 R2 Configuration Manager SP1
[!メモ]
このトピックの情報は、System Center 2012 Configuration Manager SP1 以降および System Center 2012 R2 Configuration Manager 以降に適用されます。
Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用して、Mac コンピューターにアプリケーションを展開できます。 Mac コンピューターにソフトウェアを展開する手順は、Windows コンピューターにソフトウェアを展開する際に使用する手順と同様です。 ただし、Configuration Manager で管理する Mac コンピューターにアプリケーションを作成および展開する前に、次のことを考慮してください。
Mac コンピューターに Mac アプリケーション パッケージを展開する前に、Mac コンピューターで CMAppUtil ツールを使用して、これらのアプリケーションを Configuration Manager で読み取ることができる形式に変換する必要があります。
Configuration Manager は、ユーザーへの Mac アプリケーションの展開はサポートしていません。これらの展開は、デバイスに対して行う必要があります。 同様に、Mac アプリケーションの展開では、Configuration Manager は、ソフトウェアの展開ウィザードの [展開設定] ページの [ユーザーのプライマリ デバイスにソフトウェアを事前に展開する] オプションをサポートしていません。
Mac アプリケーションは、展開のシミュレーションをサポートしています。
目的が [利用可能] になっている Mac コンピューターにアプリケーションを展開することはできません。
ソフトウェアの展開時にウェイクアップ パケットを送信するオプションは、Mac コンピューターではサポートされていません。
Mac コンピューターは、アプリケーション コンテンツをダウンロードするバックグラウンド インテリジェント転送サービス (BITS) をサポートしていません。 アプリケーションのダウンロードは、失敗すると、最初から再開されます。
Configuration Manager は、Mac コンピューターの展開の種類を作成する際、グローバル条件をサポートしていません。
Mac コンピューターのアプリケーションを作成して展開するときに、次の手順に従います。
アプリケーションの作成手順と展開手順
次の表に、Mac コンピューターのアプリケーションを作成および展開するための手順、説明、および参照情報を示します。
手順 |
説明 |
説明 |
---|---|---|
手順 1: Mac アプリケーションを Configuration Manager に準備する。 |
Mac ソフトウェア パッケージから Configuration Manager アプリケーションを作成する前に、Mac コンピューターで CMAppUtil ツールを使用して、Mac ソフトウェアを Configuration Manager.cmmac ファイルに変換する必要があります。 |
このトピックの「手順 1: Mac アプリケーションを Configuration Manager に準備する」をご覧ください。 |
手順 2:Mac ソフトウェアが含まれた Configuration Manager アプリケーションを作成する |
アプリケーションの作成ウィザードを使用して、Mac ソフトウェアのアプリケーションを作成します。 |
このトピックの「手順 2:Mac ソフトウェアが含まれた Configuration Manager アプリケーションを作成する」をご覧ください。 |
手順 3:Mac アプリケーションの展開の種類を作成する |
この手順は、この情報をアプリケーションから自動的にインポートしなかった場合のみ必要です。 |
このトピックの「手順 3:Mac アプリケーションの展開の種類を作成する」をご覧ください。 |
手順 4:Mac アプリケーションを展開する |
ソフトウェアの展開ウィザードを使用して、Mac コンピューターにアプリケーションを展開します。 |
このトピックの「手順 4:Mac アプリケーションを展開する」をご覧ください。 |
手順 5:Mac アプリケーションの展開を監視する |
Mac コンピューターのアプリケーションの展開が成功したかどうかを監視します。 |
このトピックの「手順 5:Mac アプリケーションの展開を監視する」をご覧ください。 |
Mac コンピューターのアプリケーションを作成および展開するための補足手順
Configuration Manager で管理する Mac コンピューターのアプリケーションを作成および展開するには、次の手順に従います。
手順 1: Mac アプリケーションを Configuration Manager に準備する
Mac コンピューターに Configuration Manager アプリケーションを作成および展開するために必要なプロセスは、Windows コンピューターの展開プロセスと同様です。 ただし、Mac の展開の種類が含まれた Configuration Manager アプリケーションを作成する前に、CMAppUtil ツールを使用してアプリケーションを準備する必要があります。 このツールは、Mac クライアント インストール ファイルと共にダウンロードされます。CMAppUtil ツールを使用すると、次の Mac パッケージの検出データを含め、アプリケーションに関する情報を収集できます。
Apple ディスク イメージ (.dmg)
メタ パッケージ ファイル (.mpkg)
Mac OS X インストーラー パッケージ (.pkg)
Mac OS X アプリケーション (.app)
ツールによって情報が収集されると、次に、CMAppUtil によって拡張子が .cmmac のファイルが作成されます。 このファイルには、Mac ソフトウェアのインストール ファイルと、アプリケーションが既にインストールされているかどうかを評価するために使用できる、検出方法に関する情報が含まれています。 また、CMAppUtil では、複数の Mac アプリケーションが含まれた .dmg ファイルを処理して、アプリケーションごとに異なる展開の種類を作成することもできます。
Configuration Manager で展開する Mac ソフトウェアを準備するには
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Mac ソフトウェア インストール パッケージを、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードした macclient.dmg ファイルのコンテンツを抽出した Mac コンピューター上のフォルダーにコピーします。
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同じ Mac コンピューターで、ターミナル ウィンドウを開いて、macclient.dmg ファイルのコンテンツを抽出したフォルダーに移動します。
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[ツール] フォルダーに移動して、次のコマンド ラインを入力します。
./CMAppUtil <プロパティ>
たとえば、ユーザー デスクトップのフォルダーに保存されている MySoftware.dmg という名前の Apple ディスク イメージ ファイルのコンテンツを同じフォルダーの cmmac ファイルに変換する場合は、ディスク イメージ ファイルに含まれているすべてのアプリケーションの cmmac ファイルを作成します。 このためには、次のコマンド ラインを使用します。
./CMApputil –c /Users/<ユーザー名>/Desktop/MySoftware.dmg -o /Users/<ユーザー名>/Desktop -a
[!メモ]
アプリケーション名は、128 文字以下である必要があります。
CMAppUtil のオプションを構成するには、次の表のコマンド ライン プロパティを使用します。
プロパティ
説明
-h
使用可能なコマンド ライン プロパティを表示します。
-r
指定の detection.xml ファイルの .cmmac を stdout に出力します。 出力には、検出パラメーターと、CMAppUtil ファイルを作成するのに使用したバージョンの .cmmac が含まれます。
-c
変換するソース ファイルを指定します。
-o
出力パスを指定するには、このプロパティを –c プロパティと共に使用する必要があります。
-a
ディスク イメージ ファイルに含まれているすべてのアプリケーションとパッケージの .cmmac ファイルを自動的に作成するには、このプロパティを –c プロパティおよびディスク イメージ (.dmg) ファイルと共に使用します。
-s
検出パラメーターが検出されない場合に detection.xml の生成をスキップして、.cmmac ファイルなしに detection.xml ファイルを強制的に作成します。
-v
CMAppUtil ツールのさらに詳しい出力を診断情報と共に表示します。
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指定した出力フォルダーに .cmmac ファイルが作成されていることを確認します。
手順 2:Mac ソフトウェアが含まれた Configuration Manager アプリケーションを作成する
Configuration Manager で管理する Mac コンピューターのアプリケーションを作成するには、次の手順に従います。
Mac コンピューターのアプリケーションを作成するには
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Configuration Manager コンソールで、[ソフトウェア ライブラリ] をクリックします。
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[ソフトウェア ライブラリ] ワークスペースで [アプリケーション管理] を展開し、[アプリケーション] をクリックします。
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[ホーム] タブの [作成] グループで [アプリケーションの作成] をクリックします。
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アプリケーションの作成ウィザードの [全般] ページで、[このアプリケーションの情報をインストール ファイルから自動的に検出する] を選択します。
[!メモ]
アプリケーションに関する情報を自分で指定する場合は、[アプリケーションの情報を手動で指定する] を選択します。 情報を手動で指定する方法については、「アプリケーションの情報を手動で定義するには」トピックの「Configuration Manager でのアプリケーションの作成方法」セクションをご覧ください。
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[種類] ドロップダウン リストで [Mac OS X] を選択します。
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[場所] フィールドで、アプリケーション情報を検出する Mac アプリケーション インストール ファイル (.cmmac ファイル) への UNC パスを \\<サーバー>\<共有>\<ファイル名> の形式で指定します。 または、[参照] をクリックし、インストール ファイルの場所を参照して指定します。
[!メモ]
アプリケーションが含まれている UNC パスのアクセス権を持っている必要があります。
-
[次へ] をクリックします。
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アプリケーションの作成ウィザードの [情報のインポート] ページで、インポートされた情報を確認します。 必要に応じて、[前へ] をクリックして戻り、エラーを修正できます。[次へ] をクリックします。
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アプリケーションの作成ウィザードの [一般情報] ページで、アプリケーション名、コメント、バージョン、オプションの参照など、Configuration Manager コンソールでアプリケーションを参照するのに役立つアプリケーションについての情報を指定します。
[!メモ]
アプリケーションの情報によっては、アプリケーション インストール ファイルから以前に取得されてこのページに既に表示されている場合があります。
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[次へ] をクリックし、[概要] ページでアプリケーションの情報を確認してから、アプリケーションの作成ウィザードを完了します。
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Configuration Manager コンソールの [アプリケーション] ノードに新しいアプリケーションが表示されます。
手順 3:Mac アプリケーションの展開の種類を作成する
Configuration Manager で管理する Mac コンピューターの展開の種類を作成するには、次の手順に従います。
[!メモ]
アプリケーションの作成ウィザードでアプリケーションの情報を自動的にインポートした場合、アプリケーションの展開の種類が既に作成されている可能性があります。
Mac コンピューターの展開の種類を作成するには
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Configuration Manager コンソールで、[ソフトウェア ライブラリ] をクリックします。
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[ソフトウェア ライブラリ] ワークスペースで [アプリケーション管理] を展開し、[アプリケーション] をクリックします。
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アプリケーションを選択し、[ホーム] タブの [アプリケーション] グループで、[展開の種類の作成] をクリックして、アプリケーションの新しい展開の種類を作成します。
[!メモ]
展開の種類の作成ウィザードは、アプリケーションの作成ウィザードと、[<アプリケーション名> プロパティ] ダイアログ ボックスの [展開の種類] タブから開始することもできます。
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展開の種類の作成ウィザードの [全般] ページにある [種類] ドロップダウン リストで、[Mac OS X] を選択します。
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[場所] フィールドで、アプリケーション インストール ファイル (.cmmac ファイル) への UNC パスを \\<サーバー>\<共有>\<ファイル名> の形式で指定します。 または、[参照] をクリックし、インストール ファイルの場所を参照して指定します。
[!メモ]
アプリケーションが含まれている UNC パスのアクセス権を持っている必要があります。
-
[次へ] をクリックします。
-
展開の種類の作成ウィザードの [情報のインポート] ページで、インポートされた情報を確認します。 必要に応じて、[前へ] をクリックして戻り、エラーを修正します。 [次へ] をクリックして、続行します。
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展開の種類の作成ウィザードの [一般情報] ページで、アプリケーション名、コメント、展開の種類を使用できる言語など、アプリケーションについての情報を指定します。
[!メモ]
展開の種類の情報によっては、アプリケーション インストール ファイルから以前に取得されてこのページに既に表示されている場合があります。
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[次へ] をクリックします。
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展開の種類の作成ウィザードの [要件] ページで、Mac コンピューターに展開の種類をインストールする前に満たしている必要がある条件を指定できます。
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[追加] をクリックして [要件の作成] ダイアログ ボックスを開き、新しい要件を追加します。
[!メモ]
[<展開の種類名> プロパティ] ダイアログ ボックスの [要件] タブで、新しい要件を追加することもできます。
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[カテゴリ] ドロップダウン リストから、この要件がデバイス用であることを選択します。
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[条件] ドロップダウン リストから、Mac コンピューターがインストール要件を満たすかどうかの評価に使用する条件を選択します。 この一覧の内容は、選択したカテゴリによって異なります。
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[演算子] ドロップダウン リストから、ユーザーかデバイスがインストール要件を満たすかどうかの評価に指定した値と選択した条件の比較に使用する演算子を選択します。 利用可能な演算子は選択された条件によって異なります。
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[値] フィールドに、ユーザーかデバイスがインストール要件を満たすかどうかの評価に選択した条件と演算子で使用する値を指定します。 利用可能な値は選択された条件および選択された演算子によって異なります。
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[OK] をクリックして要件の規則を保存し、[要件の作成] ダイアログ ボックスを閉じます。
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展開の種類の作成ウィザードの [要件] ページで、[次へ] をクリックします。
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展開の種類の作成ウィザードの [概要] ページで、ウィザードが実行する処理を確認します。 必要に応じて、[前へ] をクリックして戻り、展開の種類の設定を変更します。 [次へ] をクリックして、展開の種類を作成します。
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ウィザードの [進行状況] ページが完了した後で、実行された操作を確認し、[閉じる] をクリックして、展開の種類の作成ウィザードを完了します。
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アプリケーションの作成ウィザードからこのウィザードを開始した場合は、ウィザードの [展開の種類] ページに戻ります。
手順 4:Mac アプリケーションを展開する
Mac コンピューターにアプリケーションを展開する手順は、次の相違点を除いて、Windows コンピューターにアプリケーションを展開する際に使用する手順と同じです。
ユーザーへのアプリケーションの展開はサポートされていません。
目的が [利用可能] である展開はサポートされていません。
ソフトウェア展開ウィザードの [展開設定] ページにある [ユーザーのプライマリ デバイスにソフトウェアを事前に展開する] オプションはサポートされていません。
Mac コンピューターではソフトウェア センターがサポートされていないため、ソフトウェアの展開ウィザードの [ユーザー エクスペリエンス] ページの [ユーザーへの通知] 設定は無視されます。
ソフトウェアの展開時にウェイクアップ パケットを送信するオプションは、Mac コンピューターではサポートされていません。
[!メモ]
Mac コンピューターのみが含まれたコレクションを作成できます。 そのためには、クエリ規則を使用するコレクションを作成して、トピック「Configuration Manager でのクエリの作成方法」の「WQL クエリの例」セクションにある WQL クエリ例を使用します。
詳細については、「Configuration Manager でのアプリケーションの展開方法」をご覧ください。
手順 5:Mac アプリケーションの展開を監視する
Windows コンピューターへのアプリケーション展開で使用したのと同じプロセスを使用して、Mac コンピューターへのアプリケーション展開を監視できます。
詳細については、「Configuration Manager でのアプリケーションの監視方法」をご覧ください。