次の方法で共有


VMM のプロセッサ調整およびメモリ調整を構成する方法

 

対象: System Center 2012 SP1 - Virtual Machine Manager、System Center 2012 R2 Virtual Machine Manager

Virtual Machine Manager (VMM) は、プロセッサ (CPU) 調整およびメモリ調整の機能を提供します。 ここでは調整値を構成する方法について説明します。 これらの値はバーチャル マシンの構成時にバーチャル マシンの作成ウィザードを使用して設定するか、既存のバーチャル マシンのプロパティ シート、またはバーチャル マシン テンプレートで設定できます。 このトピックではプロセッサとメモリの調整およびメモリの優先度を構成する方法を説明します。

プロセッサとメモリの調整の詳細については、「VMM のリソース調整の構成」を参照してください。

プロセッサの調整を構成するには

  1. バーチャル マシンまたはバーチャル マシン テンプレート プロパティの [詳細設定] セクションで、[CPU 優先度] をクリックします。

  2. バーチャル マシンの優先度の値を選択します。 この値によってバーチャル マシン間における CPU リソースの分散方法が指定され、Hyper-V では次の相対的な重みの値に対応します。

    • 高—相対的な重み: 200

    • 標準—相対的な重み: 100

    • 低—相対的な重み: 50

    • カスタム—サポートされる相対的な重み: 1 ~ 10000

  3. [CPU サイクルの予約 (%)] に、1 つの論理プロセッサ上で 1 つのバーチャル マシン用に予約する CPU リソースの比率を指定します。 これは、バーチャル マシンが特に大量の CPU リソースを消費するアプリケーションを実行する場合に CPU リソースの最小レベルを確保するために便利な設定です。 ゼロに設定すると、CPU の予約比率が指定されません。

  4. [CPU サイクルの制限 (%)] に、1 つの論理プロセッサ上でバーチャル マシンが消費できる CPU リソースの最大比率を指定します。 バーチャル マシンにはこの比率を超えるリソースは割り当てられません。

メモリの調整を構成するには

  1. バーチャル マシンまたはバーチャル マシン テンプレート プロパティの [全般] セクションで、[メモリ] をクリックします。

  2. バーチャル マシンに一定量のメモリを割り当てるよう指定するには、[静的] を選択します。

  3. バーチャル マシンに動的なメモリ設定を指定するには、[動的] を選択して次のように指定します。

    1. [起動メモリ] に、バーチャル マシンの起動時に割り当てるメモリ容量を指定します。 このメモリ容量は、バーチャル マシンのオペレーティング システムおよびアプリケーションを実行するために必要な最小容量かそれ以上に設定する必要があります。

    2. [最小メモリ] に、アイドルなバーチャル マシンに起動メモリの要件を下回る容量へのスケールバックを許可する容量を指定します。 この設定によって、他のバーチャル マシンで使用できるメモリ容量を増やすことができます。

    3. [最大メモリ] に、バーチャル マシンに割り当てることのできる最大メモリ容量を指定します。Windows Server 2012 の既定の設定は 1 TB です。

    4. [メモリ バッファー使用率] に、必要に応じてバーチャル マシンに割り当てられる、使用可能なメモリ容量を指定します。 この使用率は、バーチャル マシンで実行されるアプリケーションおよびサービスで実際に必要とされるメモリ容量に基づいて決定します。 メモリ バッファー使用率は次のように求めます:メモリ バッファーの容量 = バーチャル マシンが必要とするメモリ/ (メモリ バッファー値/100)。 たとえば、バーチャル マシン用のメモリ容量が 1000 MB で、バッファーが 20% の場合、追加のバッファーとして 20% (200 MB) を割り当てるため、バーチャル マシンには合計 1200 MB の物理メモリが割り当てられることになります。

メモリの優先度を構成するには

  1. バーチャル マシンまたはバーチャル マシン テンプレート プロパティの [詳細設定] セクションで、[メモリの優先度] をクリック��ます。

  2. ここにはメモリ リソースの使用率が高い場合にバーチャル マシンにメモリを割り当てるために使用される優先度を構成します。 優先度を低く設定すると、メモリ リソースが不足した場合にバーチャル マシンを起動できなくなる可能性があります。