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Exchange Server 2010 の前提条件

 

公開日: 2016年3月

対象: System Center 2012 SP1 - Data Protection Manager、System Center 2012 - Data Protection Manager、System Center 2012 R2 Data Protection Manager

DPM を Microsoft Exchange Server 2013 の保護に展開する前に、展開の前提条件を確認します。

  • DPM 2012 でサポートしている Exchange のバージョンについては、「DPM による保護とサポートの一覧」をお読みください。

  • Exchange の問題については、「リリース ノート」と「DPM でサポートされているシナリオおよびサポートされていないシナリオ」をご覧ください。

  • DPM サーバーに Exchange Server 管理ツールをインストールします。必ず保護対象の Microsoft Exchange の最新バージョン用の管理ツールをインストールしてください。

  • Exchange Server と DPM サーバーの両方に、同じバージョンの Eseutil.exe と Ese.dll がインストールされていることを確認します。たとえば、64 ビット版の DPM を使用する場合は、eseutil.exe と ese.dll も 64ビット版である必要があります。 Exchange サーバーでこれらのファイルを更新する場合、DPM サーバーでもこれらのファイルを更新する必要があります。.ese と .eseutil のファイルは、通常 C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\V15\Bin フォルダーにあります。

    コピーを最新の状態を維持するには、次の手順を行います。

    1. コマンド プロンプトで、<DPM のインストール フォルダー>\Bin ディレクトリに移動します。

    2. fsutil コマンドを次のように入力して、eseutil.exe のハードリンクを作成します: fsutil hardlink create <リンク> <ターゲット> 。

      たとえば、標準的なインストールでは、次のように入力します。fsutil hardlink create “c:\program files\microsoft\dpm\bin\eseutil.exe” “c:\program files\microsoft\Exchange\bin\eseutil.exe

  • Visual Studio 2012 Update 1 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ」をインストールします。

  • Exchange Server データベース可用性グループ (DAG) ノードを保護するには、ノードに DPM 保護エージェントをインストールします。異なる DPM サーバーから異なる DAG ノードを保護することができ、1 つの DPM サーバーで 1 つのノードしか保護できないことに注意してください。

  • 1 つの DPM サーバーで最大 80 テラバイト (TB) のデータを保護することができます。そのため、DAG のノードの保護では、単一のサーバーで最大 20 ノード、または DPM サーバーで最大 10,000 メールボックスを保護できます。

  • DPM はどのデータベース ロールでも機能します。DPM を構成して、アクティブまたはパッシブのメールボックス データベースのコレクションをホストするサーバーを保護することができます。

  • Exchange ログの切り詰めの要件に応じて、少なくとも 1 日 1 回の完全バックアップと同期頻度を構成する必要があります。Exchange メールボックス データベースのコピーを複数保護する場合は (たとえば DAG の複数メンバーを保護する場合など)、完全バックアップに 1 つのノードを構成し、残りをコピーのバックアップのために構成する必要があります。コピーのバックアップでは、ログ ファイルは切り詰められません。

  • Exchange Server に低価格の Serial ATA (Serial Advanced Technology Attachment (SATA)) または複数のディスク/ドライブ (JBOD) ディスクが実装されているかに関係なく、各メールボックス データベースのコピーを少なくとも 2 つ保護してください。

  • メールボックスの同期頻度は少なくとも 15 分よりも大きな値を設定します。最初に現在のバックアップ ポリシーを設定し、次に回復ポイントの数を徐々に増やします。2 時間の同期頻度を設定するだけでなく、毎日、高速完全バックアップを 1 回か 2 回実行する方法が最適です。最適な同期頻度は、データ、パフォーマンスに与える影響、レプリカの格納に必要なボリュームから検討してください。

  • Exchange のデータを維持する際は、次の点に注意してください。

    • サーバーにメールボックス データベースを追加する。新しいメールボックス データベースを Exchange サーバー上で保護される記憶域グループに作成するか追加すると、そのデータベースが DPM のレプリケーションおよび保護に自動的に追加されます。完全バックアップが完了した後にのみ、増分バックアップでメールボックス データベースを追加できます。

    • メールボックス データベース ファイルのパスを変更する。保護されたデータベースまたはログ ファイルが DPM によって保護されるデータを含むボリュームに移動された場合は、保護が続行されます。保護されたデータベースまたはログ ファイルを DPM によって保護されないボリュームに移動すると、アラートが表示され、保護ジョブが失敗します。アラートを解決するには、アラートの詳細で [保護ジョブの変更] リンクをクリックし、整合性チェックを実行します。

    • メールボックス データベースをマウント解除する。保護されたメールボックス データベースをマウント解除すると、そのデータベースの保護ジョブは失敗します。DPM で次の高速完全バックアップが実行されると、一貫性のないレプリカにはマークが付けられます。

    • メールボックス データベースの名前を変更する。メールボックス データベースの名前を変更する必要がある場合、保護を停止し、データベースを再度保護します。データベースを再度保護するまで、バックアップは引き続き機能しますが、メールボックスの列挙は失敗します。