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VMM へのアップグレード計画での考慮事項

 

適用対象: System Center 2012 - Virtual Machine Manager

ここでは System Center 2012 - Virtual Machine Manager (VMM) へのアップグレードを計画する際の重要な考慮事項について説明します。 計画におけるこれらの考慮事項に加えて、「VMM にアップグレードするための前提条件」を確認してください。

計画の一般的な考慮事項

項目

計画時の注意事項

Microsoft Virtual Server 2005 R2

  • Microsoft Virtual Server 2005 R2 を実行しているバーチャル マシン ホストは、VMM では現在サポートされていません。

  • Virtual Server ホストが含まれる VMM 環境をアップグレードする場合、Virtual Server ホストは VMM データベースから削除されます。

  • ホストを自動的に削除したくない場合、アップグレードの前に手動でホストを削除する必要があります。

VMware ESX および特定バージョンの VMware vCenter サーバー

  • バーチャル マシン ホストで実行されている特定バージョンの VMware ESX および VMware vCenter サーバーは、現在サポートされていません。

  • サポートされている VMware バージョンの詳細については、「システム要件:System Center 2012 および System Center 2012 sp1 の VMware ESX ホスト」をご覧ください。

  • このようなホストおよび管理対象オブジェクトをアップグレードする場合、VMM データベースから削除されます。

  • ホストを自動的に削除したくない場合、アップグレードの前に手動でホストを削除する必要があります。

パフォーマンスとリソースの最適化 (PRO)

  • パフォーマンスとリソースの最適化 (PRO) の構成は、System Center 2012 – Virtual Machine Manager (VMM) へのアップグレード中は維持されません。

  • Operations Manager との既存の接続はすべてアップグレードの処理中に削除されます。

  • Operations Manager との接続を自動的に削除したくない場合、アップグレードの前に手動で接続を削除できます。

  • アップグレード処理の完了後、Operations Manager への接続を再構成できます。

  • System Center 2012 – Virtual Machine Manager (VMM) での Operations Manager の使用の詳細については、「 Configuring Operations Manager Integration with VMM (VMM と Operations Manager の統合の構成)」を参照してください。

ライブラリ サーバー

  • System Center 2012 – Virtual Machine Manager (VMM) では、Windows Server 2003 を実行しているコンピューター上のライブラリ サーバーはサポートされません。

  • ライブラリ サーバーで Windows Server 2003 を実行している状態でアップグレードを続行する場合、System Center 2012 – Virtual Machine Manager (VMM) でこのライブラリ サーバーを使用することはできません。 ライブラリ サーバーは System Center 2012 – Virtual Machine Manager (VMM) からのみ削除できます。

  • System Center 2012 – Virtual Machine Manager (VMM) のライブラリ サーバーを使用する場合は、[キャンセル] をクリックしてアップグレードを終了し、サポートされるオペレーティング システムを実行しているコンピューターにライブラリ サーバーを移動します。

  • VMM ライブラリ サーバーの要件の詳細については、「システム要件:System Center 2012 および System Center 2012 SP1 の VMM ライブラリ サーバー」をご覧ください。

サービス アカウント

詳細については、「アップグレード時のサービス アカウント設定および分散キー管理設定の選択」をご覧ください。

分散キー管理

詳細については、「アップグレード時のサービス アカウント設定および分散キー管理設定の選択」をご覧ください。

高可用性 VMM の計画の考慮事項

次の表は、System Center 2012 – Virtual Machine Manager (VMM) で高可用性 VMM 管理サーバーへのアップグレードを計画する際に重要ないくつかの考慮事項を示します。

項目

計画時の注意事項

フェールオーバー クラスター

  • フェールオーバー クラスターは、アップグレードの前に作成し、構成する必要があります。

  • フェールオーバー クラスターのインストールと構成の詳細については、「フェールオーバー クラスターの概要」を参照してください。

VMM データベース

  • VMM データベースは、高可用性 VMM 管理サーバーと同じコンピューター上にはインストールできません。

  • 現在、VMM データベースが置かれているサーバーが、VMM 2008 R2 SP1 を実行している VMM サーバーと同一である場合、VMM データベースを別のコンピューターに移動する必要があります。

  • VMM データベースは、高可用性インストールの SQL Server に配置することを推奨します。 SQL Server の高可用性インストールは、高可用性 VMM 管理サーバーをインストールするフェールオーバー クラスターとは別のクラスターにインストールすることをお勧めします。

  • VMM データベースを別のコンピューターに移動する方法については、「VMM アップグレードの一部として別のコンピューターに VMM データベースを移動する方法」をご覧ください。

ライブラリ サーバー

  • ライブラリ サーバーは、高可用性ファイル サーバー上にインストールすることをお勧めします。

  • 高可用性 VMM 管理サーバーへのアップグレード後、VMM ライブラリを高可用性ファイル サーバーに再配置することをお勧めします。

  • アップグレード後の VMM の再配置の詳細については、「VMM ライブラリの再配置」をご覧ください。

VMM セルフサービス ポータル

[!メモ]

System Center 2012 Service Pack 1 (SP1) 以降、VMM セルフサービス ポータルが削除されています。

  • VMM セルフサービス ポータルは、高可用性 VMM 管理サーバーと同じコンピューター上にはインストールできません。

  • 現在、VMM セルフサービス ポータルが VMM サーバーと同じコンピューターにインストールされている場合、VMM 2008 R2 SP1 用の VMM セルフサービス ポータルをアンインストールしてから、System Center 2012 – Virtual Machine Manager (VMM) にアップグレードすることをお勧めします。

  • VMM セルフサービス ポータルは、高可用性 Web サーバーにインストールすることをお勧めします。

サービス アカウント

分散キー管理

高可用性 VMM 管理サーバーの構成の詳細なガイダンスについては、「高可用性 VMM 管理サーバーのインストール」を参照してください。

その他の考慮事項

  • System Center 2012 – Virtual Machine Manager (VMM) は、アップグレード プロセスの最中に問題が発生した場合に備えて、自動ロールバック機能を提供します。 アップグレード中に障害が検出された場合、システムはアップグレード前の VMM 2008 R2 SP1 構成に自動的に戻ります。

  • System Center 2012 – Virtual Machine Manager (VMM) では、VMM サービスの名前が変更されています。  これらのサービス名を参照しているスクリプトやツールが存在する場合、次の表で示すサービス名に更新する必要があります。

    バージョン

    サービスの表示名

    サービス名

    VMM 2008 R2 SP1

    • Virtual Machine Manager

    • Virtual Machine Manager エージェント

    • vmmservice

    • vmmagent

    System Center 2012 – Virtual Machine Manager (VMM)

    • System Center Virtual Machine Manager

    • System Center Virtual Machine Manager エージェント

    • scvmmservice

    • scvmmagent