VMM でネットワーク負荷分散 (NLB) の VIP テンプレートを作成する方法
対象: System Center 2012 SP1 - Virtual Machine Manager、System Center 2012 R2 Virtual Machine Manager、System Center 2012 - Virtual Machine Manager
次の手順に従って、Virtual Machine Manager (VMM) で Microsoft ネットワーク負荷分散 (NLB) の仮想 IP (VIP) テンプレートを作成することができます。 仮想 IP テンプレートには、特定種類のネットワーク トラフィッ���のロード バランサーに関する構成設定が含まれます。 たとえば、ポート 443 の HTTPS トラフィックに関する負荷分散の動作を指定するテンプレートを作成できます。
サービスの作成時に、サービス層の負荷分散に使用する仮想 IP テンプレートを選択できます。 詳細については、「VMM での負荷分散の構成の概要」をご覧ください。
[!メモ]
Linux を実行するサービス層、またはネットワークの仮想化が構成された VM ネットワークでは、NLB を使用することができません。 このようなネットワークで負荷分散が必要な場合は、ハードウェアの負荷分散を使用します。 ハードウェアの負荷分散の詳細については、「VMM での負荷分散の構成の概要」を参照してください。
NBL の仮想 IP テンプレートを作成するには
[ファブリック] ワークスペースを開きます。
[ファブリック] ウィンドウで [ネットワーク] を展開し、[VIP テンプレート] をクリックします。
[ホーム] タブの [表示] グループで、[ファブリックのリソース] をクリックします。
[ホーム] タブの [作成] グループで、[VIP テンプレートの作成] をクリックします。
ロード バランサーの VIP テンプレート ウィザードが起動します。
[名前およびホスト グループ] ページで、次の情報を入力してから、[次へ] をクリックします。
テンプレートの名前と説明。
使用する仮想 IP ポート。 この仮想 IP ポートは、負荷分散するネットワーク トラフィックの種類で使用されるポートです。
たとえば、名前に「Web 層 (HTTPS トラフィック - NLB)」、説明に「NLB を使用して運用 Web サーバーへの HTTPS トラフィックを負荷分散する」と入力します。 仮想 IP ポートとして「
443」を入力します。[種類] ページで、次の操作を行って、[次へ] をクリックします。
[特定] をクリックします。
[製造元] ボックスの一覧で、[Microsoft] をクリックします。
既定で、[モデル] ボックスの一覧に [ネットワーク負荷分散 (NLB)] が表示されています。
[プロトコル] ページで、仮想 IP テンプレートを作成するプロトコルをクリックして、[次へ] をクリックします。 [TCP]、[UDP]、または [TCP と UDP の両方] を選択できます。
[常設] ページで、[常設を有効にする] チェック ボックスをオンにして、セッションの常設 (アフィニティともいう) を有効にすることができます。 常設を有効にすると、ロード バランサーは、常に同じクライアントをロード バランサーの背後にある同じバーチャル マシンに接続しようとします。 これは、接続元 IP アドレスとサブネット マスクに基づいています。
[常設を有効にする] チェック ボックスをオンにする場合は、[常設の種類] ボックスの一覧で既定値の [接続元 IP アドレス] をそのまま使用してください。 [適用するサブネット マスク] ボックスの一覧で、次のいずれかのオプションをクリックします。
単一: このオプションを選択すると、NLB は同じクライアント IP アドレスから出された複数の要求を NLB クラスター内の同じホストに送信します。
ネットワーク: このオプションを選択すると、NLB は同じ TCP/IP のクラス C アドレス範囲から出された複数の要求を NLB クラスター内の同じホストに送信します。 この設定は、複数のプロキシ サーバーを使用して NLB クラスターにアクセスするクライアントが TCP または UDP 接続を NLB クラスター内の同じホストに確実に送信できるようにします。
[!メモ]
NLB を使用するように層が構成されているサービスを展開すると、VMM は NLB ホスト クラスターを自動的に作成します。 ゲスト オペレーティング システムの要件も含め、NLB を使用するようにサービス層を構成する方法については、「サービス層の NLB を構成する方法」を参照してください。
終了したら、[次へ] をクリックします。
[サマリー] ページで、設定を確認して、[完了] をクリックします。
[ジョブ] ダイアログ ボックスが表示されます。 ジョブの状態が [完了] になっていることを確認して、このダイアログ ボックスを閉じます。
追加した仮想 IP テンプレートが [VIP テンプレート] ウィンドウに表示されていることを確認します。