System Center 2012 R2 App Cpntroller に対応する環境の準備
対象: System Center 2012 R2 App Controller
このトピックでは、System Center 2012 R2 App Controller を展開する前に確認しておく必要があるシステム要件と考慮事項について説明します。
環境を評価する場合は、「System Center 2012 R2 のシステム要件。」を参照してください。
サーバー
このセクションでは、System Center 2012 R2 App Controller をインストールして実行するためのシステム要件とサポートされているオペレーティング システムについて説明します。
ハードウェア
App Controller でサポートされているハードウェアの一覧については、「ハードウェア」を参照してください。
ソフトウェア
App Controller をインストールする前に、次のソフトウェアをインストールする必要があります。
ソフトウェアの要件 | 注 |
---|---|
サポートされているオペレーティング システム | 詳細については、このトピックの「サポート対象のオペレーティング システム」をご覧ください。 |
Microsoft .NET Framework 4.5 | .NET Framework 4.5 がインストールされていない場合 (既定ではインストールされません)、App Controller セットアップ ウィザードによってインストールされます。 .NET Framework 4.5 を有効にする操作の一部として、WCF データ サービスが構成されます。 |
Web サーバー (IIS) | Web サーバー (IIS) ロールと次の Web サーバー (IIS) 機能がインストールされていない場合、App Controller セットアップ ウィザードによってインストールされます。 - 静的コンテンツ - 既定のドキュメント - ディレクトリの参照 - HTTP エラー - ASP.NET - .NET 拡張機能 - ISAPI 拡張機能 - ISAPI フィルター - HTTP ログ - 要求監視 - トレース - 基本認証 - Windows 認証 - 要求のフィルタリング - 静的コンテンツ圧縮 - IIS 管理コンソール |
System Center 2012 R2 の VMM コンソール機能 | App Controller には、VMM コンソール機能のみが必要です。 |
サポートされている SQL Server のバージョン | サポートされている SQL Server のバージョンの詳細については、このトピックの「データベース要件」を参照してください。 |
オペレーティング システム
各機能でサポートされているオペレーティング システムの一覧については、System Center 2012 R2 のサーバー オペレーティング システムに関するページを参照してください。
Microsoft Azure バーチャル マシンでの System Center 2012 R2 App Controller の実行
App Controller は、物理コンピューター上と同様に、Microsoft Azure 上で実行できます。オンプレミスに十分な容量がない場合は、製品評価の一部として App Controller を Azure に展開できます。
Microsoft では、App Controller を Azure バーチャル マシンにインストールし、実際に使用してテストを行っています。テストの結果、App Controller は、物理ハードウェア上とまったく同じように機能および動作しました。
Microsoft Azure で App Controller を実行するための要件:
App Controller バーチャル マシンは、たとえばサイト間 VPN を使用して、企業ネットワークに接続する必要があります。
App Controller バーチャル マシンは、Active Directory ドメイン コントローラーに接続されている必要があります。このドメイン コントローラーは Azure に展開できますが、必ずしもそうする必要はありません。
App Controller バーチャル マシンは、Virtual Machine Manager サーバーに接続されている必要があります。
App Controller バーチャル マシンは、SQL Server データベースに接続されている必要があります。SQL Azure データベースは使用できません。
App Controller バーチャル マシンは、ドメインに参加している必要があります。
ユーザーは、企業ネットワークから App Controller にアクセスする必要があります。
Azure バーチャル マシンに展開する場合の最小のバーチャル マシンのサイズは "小"、推奨されるバーチャル マシン サイズは "中" です。
データベース
App Controller では、App Controller データベースをホストするために、次の Microsoft SQL Server のバージョンをサポートしています。
優れたパフォーマンスを得るためには、System Center 2012 R2 App Controller データベース用に別のコンピューターにインストールされている SQL Server のインスタンスを使用することお勧めします。
サポートされている SQL Server のエディション | サービス パック | システム アーキテクチャ |
---|---|---|
SQL Server 2008 R2 Datacenter | Service Pack 2 | x 86 および x64 |
SQL Server 2008 R2 Enterprise | Service Pack 2 | x 86 および x64 |
SQL Server 2008 R2 Standard | Service Pack 2 | x 86 および x64 |
SQL Server 2012 Standard | なし | x 86 および x64 |
SQL Server 2012 Enterprise | なし | x 86 および x64 |
SQL Server 2012 Standard | Service Pack 1 | x 86 および x64 |
SQL Server 2012 Enterprise | Service Pack 1 | x 86 および x64 |
パフォーマンスと拡張性
次の項目は、App Controller でサポートされているサイズの制限です。
基準 | 値 |
---|---|
Microsoft Azure ストレージ ディレクトリ内のオブジェクトの最大数 | 900 |
VMM 管理サーバーの最大数 | 5 |
ユーザーあたりの Microsoft Azure サブスクリプションの最大数 | 20 |
同時実行ユーザーの最大数 | 75 |
24 時間の間隔で実行できるジョブの最大数 | 10,000 |
追加情報
App Controller サーバーをインストールするコンピューターは、Active Directory ドメインのメンバーである必要があります。
優れたパフォーマンスを得るためには、App Controller 管理サーバーとは別のコンピューターに VMM サーバーをインストールすることをお勧めします。
クライアント
このセクションでは、App Controller 管理サーバーではないコンピューター上のブラウザーで App Controller クライアント コンソールを実行するための要件について説明します。
System Center 2012 R2 App Controller Web コンソールをインストールする前に、次のソフトウェアをインストールする必要があります。
要件 | App Controller クライアント コンソールでサポートされているバージョン |
---|---|
オペレーティング システム | Windows Server 2008 Windows Server 2008 R2 Windows Server 2012 Windows 8 Windows 7 Windows Vista |
ブラウザー | Internet Explorer 8 Internet Explorer 9 Internet Explorer 10 32 ビット ブラウザー Silverlight 5 サポート |
Windows PowerShell モジュール
このセクションでは、App Controller 用 Windows PowerShell モジュールをインストールして実行するためのシステム要件とサポートされているオペレーティング システムについて説明します。
ソフトウェア
App Controller 用 Windows PowerShell モジュールをインストールする前に、次のソフトウェアをインストールする必要があります。
ソフトウェアの要件 | 注 |
---|---|
サポートされているオペレーティング システム | 詳細については、このトピックの「サポート対象のオペレーティング システム」をご覧ください。 |
Microsoft .NET Framework 3.5.1 | .NET Framework 3.5.1 がインストールされていない場合 (既定ではインストールされません)、App Controller セットアップ ウィザードによってインストールされます (Windows Server 2008 R2 および Windows 7 のみ)。サポートされている他のすべてのオペレーティング システムの場合は、.NET Framework 3.5.1 を手動でインストールする必要があります。 |
Windows PowerShell 3.0 | Windows Server 2012 および Windows 8 では、既定でインストールされます。Windows Server 2008 R2 SP1、Windows Server 2008 SP2、Windows 7 SP1 では、手動でインストールする必要があります。詳細については、Microsoft サポート Web サイトの KB968929 に関するページを参照してください。 |
オペレーティング システム
オペレーティング システム | エディション | サービス パック | システム アーキテクチャ |
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Windows Server 2012 R2 | Standard、Datacenter、Core | なし | X64 |
Windows Server 2012 | Standard、Datacenter | なし | X64 |
Windows 8 | ベーシック、Pro、および Enterprise | なし | x 86 および x64 |
Windows Server 2008 R2 (完全インストール) | Standard、Enterprise、および Datacenter | Service Pack 1 | x64 |
Windows Server 2008 (完全インストール) | Standard、Enterprise、および Datacenter | Service Pack 2 | x 86 および x64 |
Windows 7 | Professional、Enterprise、および Ultimate | Service Pack 1 | x 86 および x64 |
Windows セーフ モード
Windows がセーフ モードで実行されている場合、App Controller は動作せず、App Controller によって使用されるサービスも開始されません。セーフ モードで実行しているときに App Controller サービスを手動で開始しようとした場合、サービスは開始されず、エラーがイベント ログに書き込まれます。
App Controller の高可用性展開の準備
次の方法を使用して、App Controller を高可用性構成にすることができます。
SQL Server のクラスター化されたインストールにデータベースをインストールして、データベースを高可用性構成にする
次のどちらかの方法を使用して、App Controller サーバーを高可用性構成にする
ロード バランサーの背後に複数の App Controller サーバーをインストールする
高可用性バーチャル マシンに App Controller サーバーをインストールする
ロード バランサーの背後に複数の App Controller サーバーをインストールする場合は、サーバー間で共有される暗号化キーを構成する必要があります。最初の App Controller サーバーをインストールした後、Export-SCACAesKey コマンドレットを使用して暗号化キーをエクスポートし、後続サーバーのインストール時にこのキーを提供する必要があります。詳細については、「App Controller のインストール」をご覧ください。