Windows 7 の BitLocker を事前プロピジョニングする方法
適用対象: System Center 2012 Configuration Manager SP1,System Center 2012 Configuration Manager SP2,System Center 2012 R2 Configuration Manager,System Center 2012 R2 Configuration Manager SP1
Microsoft System Center 2012 Configuration Manager のタスク シーケンスの BitLocker の事前プロビジョニング ステップで、オペレーティング システムを展開する前に Windows プレインストール環境 (Windows PE) で BitLocker を有効にすることができます。 使用されているドライブ領域のみが暗号化されるため、暗号化にかかる時間が大幅に短くなります。 Windows のセットアップ プロセスを実行する前に、フォーマットしたボリュームを、無作為に作成されたクリア キーによるキー保護機能を使って暗号化します。 BitLocker を事前プロビジョニングする機能は、Windows 8 と Windows Server 2012 に導入されています。 BitLocker をハード ドライブに事前プロビジョニングして Windows 7 をインストールできますが、これには特別な手順が必要です。 Windows 7 のセットアップが終わったら、BitLocker のキー保護機能を設定する必要があります。これは、Windows 7 の BitLocker コントロール パネルでは、クリア キーによるキー保護と一緒に BitLocker を使えないからです。 したがって、BitLocker の有効化ステップか、manage-bde.exe コマンドライン ツールを使って、キー保護機能を追加する必要があります。
通常、BitLocker を事前プロビジョニングして Windows 7 をインストールするには、次の作業を行う必要があります。
Windows PE でコンピューターを再起動します。
重要 BitLocker を事前プロビジョニングするには、Windows PE 4 以降のブート イメージを使用する必要があります。Configuration Manager がサポートしている Windows PE のバージョンの詳細については、「Configuration Manager でのオペレーティング システム展開の前提条件」を参照してください。
ハード ドライブのパーティションを作成してフォーマットします。
BitLocker の事前プロビジョニング
オペレーティング システムとネットワークの特定の設定を行って、Windows 7 をインストールします。
BitLocker にキー保護機能を追加します。
Configuration Manager でハード ドライブに BitLocker を事前プロビジョニングして Windows 7 をインストールする場合、新しいタスク シーケンスを作成して、タスク シーケンスの作成ウィザードの [新しいタスク シーケンスの作成] ページで [既存のイメージ パッケージをインストールする] を選択する方法をお勧めします。 次の表に示すステップから成るタスク シーケンスが作成されます。
[!メモ]
ウィザードで選択した設定によっては、他のステップが含まれることがあります。 たとえば、ウィザードの [状態移行] ページで [キャプチャした Microsoft Windows 設定] を選択した場合は、[Windows 設定のキャプチャ] というステップが追加されます。
タスク シーケンスのステップ |
説明 |
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BitLocker の無効化 |
現在、BitLocker による暗号化が有効になっている場合は、無効にします。 このステップの詳細については、「Configuration Manager のタスク シーケンス ステップ」トピックの「BitLocker の無効化」セクションをご覧ください。 |
Windows PE での再起動 |
タスク シーケンスに割り当てられている Windows PE ブート イメージを実行することにより、コンピューターを再起動します。 BitLocker を事前プロビジョニングするには、Windows PE 4 以降のブート イメージを使用する必要があります。 このステップの詳細については、「Configuration Manager のタスク シーケンス ステップ」トピックの「コンピューターの再起動」セクションをご覧ください。 |
ディスク 0 のパーティション作成 - BIOS ディスク 0 のパーティション作成 - UEFI |
BIOS または UEFI を使って、目的のコンピューターの指定されたドライブをフォーマットしてパーティションを作成します。 目的のコンピューターが UEFI モードになっている場合は、UEFI が使われます。 これらのステップの詳細については、「Configuration Manager のタスク シーケンス ステップ」トピックの「ディスクのフォーマットとパーティション作成」セクションをご覧ください。 |
BitLocker の事前プロビジョニング |
この手順により、Windows PE で動作している間は、ドライブで BitLocker が有効になります。 ドライブの使用済みの領域だけが暗号化されます。 前のステップでハード ドライブのパーティションを作成してフォーマットしているので、データはありません。したがって、暗号化はすぐに完了します。 このステップの詳細については、「Configuration Manager のタスク シーケンス ステップ」トピックの「BitLocker の事前プロビジョニング」セクションをご覧ください。 |
オペレーティング システムの適用 |
目的のコンピューターにオペレーティング システムをインストールするための応答ファイルを準備して、タスク シーケンスの OSDTargetSystemDrive 変数を、オペレーティング システム ファイルが含まれているパーティションのドライブ文字に設定します。 この応答ファイルと変数は、Windows と ConfigMgr のセットアップ ステップでオペレーティング システムをインストールするために使われます。 このステップの詳細については、「Configuration Manager のタスク シーケンス ステップ」トピックの「オペレーティング システム イメージの適用」セクションをご覧ください。 |
Windows 設定の適用 |
応答ファイルに Windows 設定を追加します。 この応答ファイルは、Windows と ConfigMgr のセットアップ ステップでオペレーティング システムをインストールするために使われます。 このステップの詳細については、「Configuration Manager のタスク シーケンス ステップ」トピックの「Windows 設定の適用」セクションをご覧ください。 |
ネットワーク設定の適用 |
応答ファイルにネットワーク設定を追加します。 この応答ファイルは、Windows と ConfigMgr のセットアップ ステップでオペレーティング システムをインストールするために使われます。 このステップの詳細については、「Configuration Manager のタスク シーケンス ステップ」トピックの「ディスクのフォーマットとパーティション作成」セクションをご覧ください。 |
デバイス ドライバーの適用 |
オペレーティング システムの展開の一部としてドライバーを検出してインストールします。 このステップの詳細については、「Configuration Manager のタスク シーケンス ステップ」トピックの「ドライバーの自動適用」セクションをご覧ください。 |
Windows と ConfigMgr のセットアップ |
Windows PE から新しいパーティション システムに移行します。 このタスク シーケンス ステップはあらゆるオペレーティング システム展開に必要です。 このステップでは、Configuration Manager クライアントを新しいオペレーティング システムにインストールして、新しいオペレーティング システムでタスク シーケンスの実行を継続するための準備をします。このステップの詳細については、「Configuration Manager のタスク シーケンス ステップ」トピックの「Windows と ConfigMgr のセットアップ」セクションをご覧ください。 |
BitLocker の有効化 |
BitLocker によるハード ドライブの暗号化を有効にして、キー保護機能を設定します。 ハード ドライブには BitLocker が事前プロビジョニングされているので、このステップはすぐに完了します。 Windows 7 では、キー保護機能を追加する必要があります。 このステップを使用しない場合は、manage-bde.exe コマンドライン ツールを使って、キー保護機能を設定してください。 このステップの詳細については、「Configuration Manager のタスク シーケンス ステップ」トピックの「BitLocker の有効化」セクションをご覧ください。 |