Service Manager 2010 SP1 の展開計画
適用対象: System Center Service Manager 2010 SP1
展開オプションには複数あります。このガイドでは 3 つの例を紹介します。1 つ目のオプションは、1 台の物理コンピューターと 1 台の仮想コンピューターを使用する構成です。物理コンピューターは Service Manager 管理サーバー、Service Manager データベース、およびデータ ウェアハウス データベース、および仮想サーバーをホストします。仮想コンピューターは、データ ウェアハウス管理サーバーをホストします。この展開は、主に小規模の Service Manager 環境、または事前評価の段階で使用します。この展開例のスケーラビリティやパフォーマンスに関する参考データはありません。
2 つ目の展開オプションは、2 台のコンピューターを使用する構成です。1 台目のコンピューターは、Service Manager 管理サーバーと Service Manager データベースをホストします。2 台目のコンピューターは、データ ウェアハウス管理サーバーとデータ ウェアハウス データベースをホストします。Reporting Services が必要ない場合は、必要最低限の構成として、Service Manager 管理サーバーと Service Manager データベースの両方をホストする 1 台のコンピューターに Service Manager をインストールしてもかまいません。
3 つ目の展開オプションは、4 台のコンピューターを使ってパフォーマンスとスケーラビリティを最大限にする構成です。2 台のコンピューターで管理サーバーをホストし、もう 2 台のコンピューターでデータベースをホストします。この例の場合、SQL Server 2008 をインストールする必要があるのは、データベースをホストする 2 台のコンピューターのみです。
評価段階で、Service Manager を 2 台のコンピューターにインストールする展開オプションを選択したとします。この場合は、ラボに Service Manager をインストールした後に、Active Directory および System Center Configuration Manager からデータをインポートし、次に Operations Manager 2007 SP1 以降からデータとアラートをインポートできます。後は、必要に応じて Service Manager 内でユーザー ロールを構成し、Active Directory からインポートされなかったユーザーを手動で追加します。次の図に、このインストールの概要と初期構成を示します。
次の図のように、すべての Service Manager データベースを同じ 1 台のコンピューターにインストールすると、必要な SQL Server ライセンスの数を節約できます。
後は、テンプレートをいくつか作成し、初期パラメーターの設定、キュー、リスト、グループの作成、およびこれらのカスタム オブジェクトを保存する管理パックの作成を行えば、展開プロセスは完了です。
評価段階が完了した後は、Service Manager を運用環境にインストールして、Service Manager を 4 台のコンピューターにインストールする展開オプションを選択することも考えられます。
複数の Service Manager 管理サーバーと 1 つのデータ ウェアハウス
Service Manager 管理グループは、Service Manager 管理サーバーとそれに関連付けられた Service Manager データベースから成ります。データ ウェアハウス管理グループは、データ ウェアハウス管理サーバーとそれに関連付けられたデータベースから成ります。Service Manager の展開後に、Service Manager 管理グループをデータ ウェアハウス管理グループに登録します。
企業内で、複数の Service Manager 管理グループを作成することもできます。複数の Service Manager 管理グループを単一のデータ ウェアハウス管理グループに登録することによって、複数の Service Manager 管理グループのレポートを一元化できます。詳細については、「データ ウェアハウス登録ウィザードを実行する方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=215138) を参照してください。
このセクションの内容
- Service Manager のコンポーネント
Service Manager インストールの 6 つの主要コンポーネントについて説明します。
- Service Manager の評価版、製品版、およびセレクト版
Service Manager の製品版とセレクト版についてと、180 日間の評価版をインストールする場合の各版への影響について説明します。
- Service Manager 2010 のシステム要件
Service Manager のソフトウェアおよびハードウェア要件を説明します。Service Manager のサポートに必要なソフトウェアをインストールする際の注意事項も含まれます。
- Operations Manager 2007 と Service Manager 2010 SP1
Operations Manager 2007 をホストする環境に Service Manager 2010 SP1 を展開する場合に知っておくべき情報を説明します。
- Service Manager 2010 SP1 の言語サポート
Service Manager 2010 SP1 でサポートされている言語について説明します。
- Service Manager によって作成されるデータベース
Service Manager の展開によって作成される 4 つのデータベースについて説明します。
- Service Manager のポートの割り当て
Service Manager で使用される TCP/IP ポートについて説明します。
この情報は役に立ちましたか?System Center Service Manager のドキュメントに関するご意見、ご感想を下記までお寄せください。 scsmdocs@microsoft.com