SCOPE ステートメント (MDX)
指定された多次元式 (MDX) ステートメントのスコープを指定されたサブキューブに限定します。
構文
SCOPE(Subcube_Expression)
[ MDX_Statement ]
END SCOPE
Subcube_Expression ::=(Auxiliary_Subcube [, Auxiliary_Subcube,...n])
Auxiliary_Subcube ::=
Limited_Set
| Root([dimension_name])
| Leaves([dimension_name])
Limited_Set ::=
single_tuple
| member
| Common_Grain_Members
| hierarchy.members
| level.members
| {}
| Descendants
(
Member
, [level
[
, SELF
| AFTER
| BEFORE
| SELF_AND_AFTER
| SELF_AND_BEFORE
| SELF_BEFORE_AFTER
| LEAVES
]
)
[* <limited set>]
引数
Subcube_Expression
有効な MDX サブキューブ式です。MDX_Statement
有効な MDX ステートメントです。Common_Grain_Members
同じ粒度のメンバーに評価される有効な MDX ステートメントです。single_tuple
1 つの組です。
説明
SCOPE ステートメントでは、1 つ以上の MDX ステートメントの実行対象のサブキューブを指定します。 MDX ステートメントを SCOPE ステートメントの中に組み込まない限り、MDX ステートメントの暗黙的なスコープは、キューブ全体になります。
注意
SCOPE ステートメントは、非表示のメンバーも公開します。
SCOPE ステートメントは、MDX Compatibility の設定とは無関係に、ホールを公開するサブキューブを作成します。 たとえば、Scope( Customer.State.members ) というステートメントを実行すると、州のない国や地域についても州を含めることができ、代わりに非表示のプレースホルダー メンバーを挿入できます。
SCOPE ステートメントの中で作成する計算されるメンバーと名前付きセットは、SCOPE ステートメントの影響を受けません。
例
次の例では、Adventure Works サンプル ソリューション内の MDX 計算スクリプトから、現在のスコープを 2005 会計年度の会計四半期として定義し、Sales Amount Quota メジャーを定義します。次に、ParallelPeriod 関数を使用して現在のスコープ内のセルに値を割り当てます。 その後、別の SCOPE ステートメントを使用してスコープを変更してから、This (MDX) 関数を使用して別の割り当てを実行します。
Scope
(
[Date].[Fiscal Year].&[2005],
[Date].[Fiscal].[Fiscal Quarter].Members,
[Measures].[Sales Amount Quota]
) ;
This = ParallelPeriod
(
[Date].[Fiscal].[Fiscal Year], 1,
[Date].[Fiscal].CurrentMember
) * 1.35 ;
/*-- Allocate equally to months in FY 2002 -----------------------------*/
Scope
(
[Date].[Fiscal Year].&[2002],
[Date].[Fiscal].[Month].Members
) ;
This = [Date].[Fiscal].CurrentMember.Parent / 3 ;
End Scope ;
End Scope ;