次の方法で共有


格納されている XML スキーマ コレクションの表示

CREATE XML SCHEMA COLLECTION を使用して XML スキーマ コレクションをインポートすると、メタデータにスキーマ コンポーネントが格納されます。 固有の関数 xml_schema_namespace を使用して、XML スキーマ コレクションを再構築できます。 この関数は、xml データ型のインスタンスを返します。

たとえば、次のクエリでは、 AdventureWorks2012 データベースの実稼働リレーショナル スキーマから XML スキーマ コレクション (ProductDescriptionSchemaCollection) が取得されます。

SELECT xml_schema_namespace(N'Production',N'ProductDescriptionSchemaCollection')
GO

XML スキーマ コレクションに含まれるスキーマを 1 つだけ表示する場合は、xml_schema_namespace によって返された xml 型の結果に対して、XQuery を指定できます。

SELECT xml_schema_namespace(N'RelationalSchemaName',N'XmlSchemaCollectionName').query('
/xs:schema[@targetNamespace="TargetNameSpace"]
')
GO

たとえば、次のクエリでは、ProductDescriptionSchemaCollection XML スキーマ コレクションに含まれる、製品保証書とメンテナンスの XML スキーマ情報を取得しています。

SELECT xml_schema_namespace(N'Production',N'ProductDescriptionSchemaCollection').query('
/xs:schema[@targetNamespace="https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/07/adventure-works/ProductModelWarrAndMain"]
')
GO

次のクエリに示すように、省略可能な対象名前空間を 3 番目のパラメーターとして xml_schema_namespace 関数に渡すことにより、特定のスキーマをコレクションから取得することもできます。

SELECT xml_schema_namespace(N'Production',N'ProductDescriptionSchemaCollection', N'https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/07/adventure-works/ProductModelWarrAndMain')
GO

CREATE XML SCHEMA COLLECTION を使用してデータベースに XML スキーマ コレクションを作成すると、スキーマ コンポーネントがメタデータに格納されます。 SQL Server が理解したスキーマ コンポーネントのみが格納されることに注意してください。 コメント、注釈、または XSD 以外の属性は格納されません。 したがって、xml_schema_namespace によって再構築されたスキーマは、機能的には元のスキーマと同じですが、同じように見えるとは限りません。 たとえば、元のスキーマにあったものと同じプレフィックスはありません。 xml_schema_namespace によって返されるスキーマでは、対象名前空間のプレフィックスとして t が使用されており、他の名前空間用に ns1ns2 などが使用されています。

XML スキーマの同一のコピーを保持するには、ファイルまたはデータベース テーブルの xml 型の列に XML スキーマを保存する必要があります。

sys.xml_schema_collections カタログ ビューでも、XML スキーマ コレクションに関する情報が返されます。 この情報には、コレクションの名前、作成日、およびコレクションの所有者が含まれます。

関連項目

参照

XML スキーマ コレクション (SQL Server)