Web サービスの URL
[Web サービス URL] ページを使用すると、レポート サーバーへのアクセスに使用する URL を構成または変更できます。 URL 予約は、指定した URL に基づいて作成されます。 URL 予約は、その後のレポート サーバー Web サービスへのアクセスに使用できるすべての URL の構文と規則を定義し、 レポート サーバー Web サービスのプレフィックス、ホスト、ポート、および仮想ディレクトリを指定します。 ホストの指定方法によっては、1 つの予約で複数の URL を定義できます。 ホストの既定値では、強いワイルドカードが指定されます。 強いワイルドカードを使用すると、レポート サーバーをホストするコンピューターに解決できるあらゆるホスト名を URL に指定できます。 URL の構成と URL 予約の詳細については、「URL の構成」および「レポート サーバーの URL の構成」を参照してください。
このページを開くには、Reporting Services 構成ツールを起動して、ナビゲーション ウィンドウで [Web サービス URL] をクリックします。 詳細については、「How to: Start Reporting Services Configuration Manager」を参照してください。
このページには、レポート サーバーの URL で一般的に使用される値が表示されます。 追加の URL を作成する場合、ホスト ヘッダーを使用する場合、または IP アドレスを特定の形式で指定する場合は、[詳細設定] をクリックします。
[適用] をクリックすると、このページに Web サービスへのリンクが表示されます。 レポート サーバー データベースの作成前にこのリンクをクリックすると、"ページが見つかりません" というエラーが表示されます。 このエラーは、データベースを構成すると表示されなくなります。 詳細については、「ネイティブ モードのレポート サーバー データベースの作成 (Reporting Services)」を参照してください。
Reporting Services を再インストールした場合に、[すべて割り当て] の既定の IP アドレス値とポート 80 を使用しようとするとエラーが表示されるときは、通常、サービスの再起動後に URL を再作成することによってエラーを解決できます。
オプション
[仮想ディレクトリ]
レポート サーバー Web サービスの仮想ディレクトリ名を指定します。 仮想名は、同じコンピューター上のレポート サーバー Web サービス インスタンスごとに 1 つだけ指定できます。[IP アドレス]
TCP/IP ネットワーク上でレポート サーバー コンピューターを識別します。 有効な値は次のとおりです。[すべて割り当て] は、レポート サーバー アプリケーションを指す URL に、コンピューターに割り当てられている IP アドレスをどれでも使用できることを示します。 コンピューターに割り当てられている IP アドレスに対してドメイン ネーム サーバーによって解決されるわかりやすいホスト名 (コンピューター名など) も、この値の対象に含まれます。 これは、Reporting Services URL の既定値です。
[すべて未割り当て] は、IP アドレスまたはホスト名が正確に一致しない要求をレポート サーバーがすべて受け入れることを示します。 別の Web アプリケーションが既に使用している場合は、この値を使用しないでください。 使用すると、他のアプリケーションのサービスが中断されます。
[127.0.0.1] は、localhost にアクセスする場合に使用します。 この値は、レポート サーバー コンピューターでのローカル管理をサポートします。 この値のみを選択すると、レポート サーバー コンピューターにローカルにログオンしているユーザーだけがアプリケーションにアクセスできるようになります。
"nnn.nnn.nnn.nnn" は、コンピューターのネットワーク アダプター カードの IPv4 アドレスです。 ネットワークが IPv6 のアドレス指定を使用している場合は、<header>:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn のような形式の、8 つの 4 バイト フィールドから成る 128 ビット値が IP アドレスになります。
複数のカードがある場合は、それぞれに IP アドレスが割り当てられます。 この値のみを選択すると、アプリケーション アクセスがその IP アドレス (およびドメイン ネーム サーバーによってそのアドレスにマップされるホスト名) に限定されます。 localhost を使用してレポート サーバーにアクセスすることはできません。また、レポート サーバー コンピューターにインストールされている他のネットワーク アダプター カードの IP アドレスは使用できません。
[TCP ポート]
レポート サーバーの仮想ディレクトリ名を含む URL に対する HTTP 要求をレポート サーバーが監視するポートを指定します。[SSL 証明書]
指定した IP アドレスに証明書をバインドします。 証明書をコンピューターにインストールして構成する必要があります。 Reporting Services には証明書の管理機能は用意されていません。 証明書は、IP アドレスに解決されるホスト名またはコンピューター名に対して発行されている必要があります。 たとえば、http://salesreports に対して発行された証明書を使用するには、指定した IP アドレスが "salesreports" という名前のサーバーに解決される必要があります。証明書を使用する場合は、RSReportServer.config ファイルの UrlRoot 構成設定を、証明書で登録されたコンピューターの完全修飾名を指すように変更する必要があります。 詳細については、SQL Server オンライン ブックの「ネイティブ モードのレポート サーバーでの SSL 接続の構成」を参照してください。
[SSL ポート]
SSL 接続のポートを指定します。[URL]
現在のレポート サーバー インスタンスに対して定義されている URL が表示されます。[詳細設定]
現在のアプリケーション インスタンスの追加の URL を作成する場合にクリックします。注 既存の SSL バインドと URL 予約があり、SSL バインドを変更する (たとえば、別の証明書やホスト ヘッダーを使用する) 場合、次の手順を順番に実行することをお勧めします。
まず、すべての URL 予約を削除します。
すべての SSL バインドを削除します。
URL と SSL バインドを作成し直します。
前の手順は、Reporting Services 構成マネージャーを使用して行うことができます。
Microsoft Windows では、IP アドレスとポートの組み合わせごとに 1 つのバインドがサポートされています。 特定のホスト ヘッダー値を使用するようにレポート サーバーを構成し、ポートと IP アドレスの組み合わせに対する証明書が別のホスト ヘッダー値にも発行される場合、証明書と使用中の URL が一致しないことを示す警告がブラウザーに表示されます。
この問題を修正するには、すべてのバインドを削除し、一意の設定で新しいバインドを作成するか、ワイルドカードを使用して Reporting Services の URL 登録を構成してください。