ネットワークを使用する場合とネットワークを使用しない場合の SQL Server の実行
Microsoft SQL Server はネットワーク上で実行できます。また、ネットワークを使用せずに機能させることもできます。
ネットワーク上での SQL Server の実行
SQL Server がネットワーク経由で通信するようにするには、SQL Server サービスを実行する必要があります。 既定では、Microsoft Windows により、組み込みの SQL Server サービスが自動的に開始されます。 SQL Server サービスが開始されているかどうかを調べるには、コマンド プロンプトで次のように入力します。
net start
SQL Server に関連付けれらたサービスが開始されている場合は、以下のサービスが net start の出力に表示されます。
Analysis Services (MSSQLSERVER)
SQL Server (MSSQLSERVER)
SQL Server エージェント (MSSQLSERVER)
ネットワークを使用しない SQL Server の実行
ネットワークを使用せずに SQL Server のインスタンスを実行する場合は、組み込みの SQL Server サービスを開始する必要はありません。 SQL Server Management Studio、SQL Server 構成マネージャー、および net start コマンドと net stopコマンドは、ネットワークを使用していなくても機能するので、SQL Server のインスタンスを起動および停止する手順は、ネットワークを使用している場合もスタンドアロン運用の場合も同じです。
sqlcmd などのローカル クライアントからスタンドアロンの SQL Server インスタンスに接続するときは、ネットワークを使用せずに、ローカル パイプを使用して SQL Server のインスタンスに直接接続します。 ローカル パイプとネットワーク パイプの相違は、ネットワークを使用するかしないかです。 ローカル パイプでもネットワーク パイプでも、SQL Server のインスタンスとの接続は、他に指定がない限り標準パイプ (\\. \pipe\sql\query) を使用して確立されます。
サーバー名を指定せずにローカル SQL Server のインスタンスに接続しているときは、ローカル パイプを使用していることになります。 ローカルの SQL Server インスタンスに接続し、明示的にサーバー名を指定しているときは、ネットワーク パイプまたは IPX/SPX (Internetwork Packet Exchange/Sequenced Packet Exchange) などの別のネットワーク プロセス間通信 (IPC) メカニズムを使用していることになります (複数のネットワークを使用するように SQL Server を構成している場合)。 スタンドアロンの SQL Server ではネットワーク パイプがサポートされないので、クライアントから SQL Server のインスタンスに接続するときに、不要な /<Server_name> 引数を省略する必要があります。 たとえば、osql からスタンドアロンの SQL Server インスタンスに接続するには、次のように入力します。
osql /Usa /P<saPassword>